毎日手書きで自分のために書いていた日記を、電子化し、公開することにした。

林さんと、まん延防止前の駆け込み、というわけでもないのだがたまたまそういうことになって、飲みに行った。

互いに劇団主宰であり、世代や家族構成といった境遇が異なり、ここ数年の共通体験は多い、という林さんとのお話は尽きることなく、あっという間に深夜になった。

「劇団って疑似家族だよね」と堂々と言える感覚は
私の世代にはあまりないと思う。(もっと下には言わずもがな)

打算なく一緒にひとつの作品に向き合うのが劇団
であり、作品に対する切実さがなくなればその人は抜け、もしくは団体が崩壊する。

血の繋がりが家族とするならば、作品の繋がりが劇団。

熱燗を二人でさんざん飲み果て、帰宅して記憶なく、布団に入ったのは3時過ぎだった。しかし、晴れ晴れとした夜だった。



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