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『チーズはどこへ消えた?』全世界で読み継がれるベストセラー

最近はチーズにドはまりしていますが、本日はベストセラーの『チーズはどこへ消えた?』について。迷路の中に住むネズミ2匹と小人二人の物語です。

この話の中で言っているチーズは、わたしも大好きなチーズです。

しかし、物語が指すチーズの意味は、わたしたちが人生で求めているもの ー仕事、お金、健康、友人、家族、心理的な安心ー等々。明日もその次の日も、変わることなくそこにあるよね?というものを指します。

物語では、ある日チーズがなくなります。別に強盗が登場するわけではありません。食べたからなくなったのです。

食べていれば、徐々にチーズは少なくなってきますよね。だんだん古くなりますよね。無くなる前に次の蓄えを迷路から探さなければいけないんじゃないかしら?

物語を客観的に読むわたしは、そう思います。でももし自分がこの登場人物だったら、どんな行動が取れるかしらと考えさせられます。

この物語に登場するのは、二匹のネズミ、「スニッフ」と「スカリー」と
二人の小人、「ヘム」と「ホー」。
この二匹と二人は、私たちの中にある単純さ複雑さを象徴している。
私たちは、スニッフのように、いち早く変化をかぎつけることもあるし、
スカリーのように、すぐさま行動を起こすこともあるし、
ヘムのようにいっそうまずいことになりやしないかと怯えて、変化を認めず、変化にさからうこともあるし、
ホーのように、もっといいことがあるに違いないと、うまく変化の波に乗ろうとすることもある。

この数か月のあいだに、どのような予想外があったか。予想外なニュースがこの数年にどれだけあったか。社会のあり方、当たり前だと思っていた価値観が大きく変化しました。

物語の中で、変化を受け入れられず、動けなくなるヘムに対して、ホーは新たなチーズを探しながら壁に次々とメッセージを残します。

『恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる』
ホーは恐怖にとらわれていたのを悟った。新しい方向に踏み出したことで、解放されたのだ。

そこには爽やかな風が吹いていて、爽快な気分になった。何度か深呼吸をすると、元気が出てきた。恐怖がなくなると想像以上に楽しくなるのがわかる。
『まだ新しいチーズがみつかっていなくても
そのチーズを楽しんでいる自分を想像すればそれが実現する』
どのような行動をとろうと、私たちみんなに共通していることがある。迷路の中で、自分の道をみつけ、時代の変化の中で、望みを成就せねばならないということだ。

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この本の初版は2020年11月。私が手にしているのは2020年6月に発行された104版です。帯には以下のように書かれています。

私たちの社会は大きく変化しました。
この先も長く厳しい状況が続くでしょう。
でも、こういう時こそ「変化」のチャンス。

私たちの新しい可能性(チーズ)は「変化」の先にある。

帯はその時々によって変わるかもしれないし、読む人によって直面している状況や求めているチーズは違うかもしれません。でもこのメッセージは不変だなと感じ入りました。

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