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スキーマー療法について外在化してみる#2

火曜日はスキーマ療法や治療経過について書いていきます。
近いうちに有料noteに移行します。

安全なイメージの重要性

 前回は、安全なイメージの話をしました。各セッションの最初と最後で安全なイメージを確実に感じること大事になってきます。安全なイメージを持たないと、セッション中でおきた過去の死にそうなレベルの辛い体験に耐えられなくなります
 スキーマ療法中は、日常で突然に、過去の辛い体験を思い出したりすることがあります。そのときに安全なイメージをつかって現世に帰ってきます。ところが、イメージを思い出すことは難しいために、現世に帰ってくるための補助的なマテリアルがあるといいといいます。例えばアロマオイルの香りとか、お気に入りのキーホルダーとかになります。私は朝の起き抜けが一番辛く、毎日首を吊るイメージがありました。そのような状況下で安全なイメージとタオルに染みこませたアロマオイルの香りを嗅ぐことで、なんとかぎりぎり一歩踏みとどまっていた感じがします。

過去の辛い体験からスキーマを感じ取る

 辛い過去の出来事を思い出すだけでは実はここまで辛いことにはなりません。スキーマ療法の本質は思い出して「味わう」ことになります。味わいつつも、すべてをマインドフルに見つめることで感情自体は笹舟にのって流すみたいな感じで対応します。これは、過去の出来事によって感じた自分の体験がいまの自分のスキーマを形成するにあたり、どのような感情をもっていたのかということを確認する作業になります。
 時には何回も味わい、本当にその感覚をもっていたのか、というこを確認しながらになるので正直辛いです。例えば、母親に殴られる前〜殴れている最中〜殴られた後を感じ、それぞれの状況で、なにをおもっていたのかを思い返していきます。すると殴られることに対する恐怖だけではなくて「なんで殴られるのかわからない」といった感情があることがわかります。繰り返し感じることおで、さらにその下に「お母さんのためにやったのになんで分かってくれないの!」ということがあったことがわかります。これは「分かってくれないスキーマ」になります。
この「分かってくれないスキーマ」が発端になり、その後に「私が殴られることは親のために必要」という感情が出てくることがわかります。これも「自己犠牲スキーマ」になり、スキーマのマップがかけるようになります。これをセッション単位で繰り返していくことになります。

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