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変(かわ)わらない決意を変(か)えない決意

アドラー心理学会の関東地方会で「上司との課題の分離について」というテーマがありました。課題の分離はどこまでいっても難しいのですが、私の場合部下との対話でいろいろ痛感しました。

端的にいえば「ダメな自分から変わらない決意」をしてるので、そこに対してどれだけ勇気づけができるかをやってみました。結果として「決意をかえないという決意」をしているのだなと私には伝わりました。

本人がどう考えてるか知りたいので、8月6日ぐらいに「自分の仕事の今後について15日までに考えてね」と頼んでみました。前にいくにも後ろにいくにも本人がどういう決意をするかなと思っていました。15日に開催されたミーティングでのレポートが「何も決められていません。なにも考えられません。」と言われました。

「考えられない自分を変えない決意」をしてるのも彼自身のライフスタイルです。色々話を聞いていくと「一歩踏み出せない」と言われたのですが「そのためになにかお手伝いできることはありますか?」と聞いても「なにもありません」といわれてしまいます。他にも「変わるのには2ヶ月必要です。」といわれたので「じゃあ2ヶ月頑張ってみる?」といった直後にやっぱり「辞めます」といわれたり。

残念ながらカウンセリングではないので、「変えない決意」をしてる人に対して勇気づけにも限界がある状態です。結局のところ勇気づけをどんだけ行っていても、「辛いことはあるけど本人には困っているという認知がない」のです。「馬を水飲み場につれていけるけど、呑ませることはできない」と強く感じてしまいました。どうしたら勇気づけできるのかなと考えています。

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