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あなたはどこを見る?見られている?〜茶道体験から考えたこと〜

あなたは他の人のクラス、授業を見る時、まずどこを見ますか?


今回は元主任と行った茶道体験から考えたことについて言語化していこうと思います。




1 茶道の作法


あなたは茶道についてどんなことを知っていますか?

「お茶は3回で飲み切らなきゃいけないんでしょ?」
「飲む前に茶碗を回転させるんでしょ?」


僕が茶道体験に行く前に知っていたことはそのくらいでした。

しかし、茶道体験をしてみて驚きました。

とても細かく決め事があるのです。

今回は茶室のつくりや茶室への入室の方法から教えていただいたのですが、

偉い人が座る「上座」と

その反対の「下座」

その位置によって自分の行動が決まるというのです。

例えば

どちらの足から入室するのか。立つ時、座る時はどちらの足から始めるのか?など

これらを入室する際に、その茶室のつくりを見て上座、下座を瞬時に読み解き

自分のその後の行動を即考えて実行する。

僕も初めてやってみましたが

「えっと、、あっちが上座だから、こっちの足で立って、、、こっちの足で跨いで、、、」

という風にたどたどしい感じになってしまいました。


なぜここまで細かい決め事があるのかお師匠さんに尋ねると

「茶道が始まったのは戦国の世。時の権力者が集まり、お茶会をしていました。常に命を狙われている中、互いに敵意がないということを示すためにそういった細かい決め事がつくられていったのだと言われています。」

そこから始まった決め事が、相手をもてなすという風に様変わりし、今の形として出来上がっていったのだそう。



その時にふと思ったことは

(これってお茶を飲むどころか、部屋に入る時からその人の教養が分かってしまうな)

ということ

お師匠さんに聞いてみると

「確かに、襖の開け方、部屋の入り方一つで分かってしまいますね。値段が高い旅館に行っても、中居さんの入り方一つでどのようなことに力を注いでいるのか一目で分かります。さすが、老舗の旅館や料亭さんはそういったところまで心が通っていますね。」

と話してくださいました。


2 教師の作法とは?


帰る道中

「茶室の入室のように、教師の技量がすぐに分かってしまう場面ってあるのかな」


僕はまたふとそう考えました。

クラス、授業、、、

僕はまずどこをみるのだろう?

そして、どこをみられているのだろう、、、、?


元主任にその問いをぶつけるとしばらく考えた後、こう答えました

「僕は、子どもかな」




「子どもが夢中になって取り組んでいるか、教師としっかりとつながっているかそこをみるかな」



なるほど

確かに僕もまず子どもと教師の距離感、つながっているかどうかをみるな

GIGAが導入され、様々な指導の方法が出てきたけれど、つまるところ、一番大事なのはその部分

目新しさ

新しい実践

に目移りしていたけれど

大事なことを逃しちゃいけないな

そう思いました



3 終わりに


今回は茶道体験から考えたことについて言語化してみました

茶道をやってみて思ったのは

「無駄なく洗練されているな」



自分の知らない日本文化の魅力に改めて気づきました。


また、教師として大事にしなければならないことについて考えるきっかけとなりました。

あなたは他の人のクラスや授業を見るとき、まずどこをみますか?


今日はこれでおしまい。

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