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「資格を取りたい!」の落とし穴〜資格は幸せにはしてくれない〜

先日、前の職場の同僚たちとランチをしていて話題になった「資格」。

私自身も看護師の国家資格を持っているし、その他にも免許や資格はたくさん取った。

養護教諭の教員免許やNLPマスタープラクティショナーといった心理学の資格、ワード・エクセルのPC関係の資格、日商簿記3級・・・などなど。

小さな検定まで含めると20個以上持ってるんじゃないかな。

学生時代に全く勉強してこなかった反動で社会人になってから勉強が大好きになって、興味がある分野や極めたい分野、深く知りたい分野などをきっかけに勉強して、結果として検定や資格をとったって感じ。

20個以上持っている検定・資格も今実際に仕事になっていたり、勉強した時間や費用を回収できたものはほんの数個という少し悲しい現実。

いやむしろ看護師免許だけではないのか・・・?

資格は活かせていたり費用や費やした時間などを回収できてこそ、取った甲斐があるんじゃないかと思う。

先日ランチをした前職の同僚たちの中には中学生〜大学生の子どもさんがいる人もいて、子どもの進路の話になった。

我が家はまだ2歳と0歳なので、将来の参考に・・!と目を輝かせて聞いていた。

私たちの世代(30代)が学生の時は空前の資格ブームで、特に看護師などの医療系や保育士もとても人気の職業だった。

「今の学生はどうなんだろう?」
「昔のような公務員や大企業に就職なんてのはもう今の学生たちは考えないんだろうな」
「フリーランスや起業ブームだから、PC1台あればできるようなIT系やyoutuberとかが今の学生が目指す職業なんだろうな」

と私は思っていたが、なんと今でも資格ブームは続いていたではないか!

やはり医療系を目指す人は多いみたいだった。

そのランチをした元同僚たち(みな看護師免許持ってる)も「やっぱ資格よね〜!」と

自身の学生の子どもさんに資格を取るようにすすめていて、その子どもさんも将来は医療関係を目指しているそう。

かくゆう私も看護師になったのは紛れもなく母の勧めだった。

高校時代、いやむしろ小学生の頃から母が「何か資格を取りなさい」「資格を持ってると人生何があっても大丈夫だから」

と常常言っていた。

私は何の疑いや迷いもなく、母のその教えに納得して

「そうだよね!私も何か食いっぱぐれない国家資格を取りたい!!」

と思い看護学校へ行き看護師になった。

今思えばこれが落とし穴だった。

まずは看護学生時代から振り返り、資格取得が落とし穴だと気づくまでの経緯をまとめてみたので、ぜひ最後までお読み頂きたい。


1.念願の看護学校へ

看護師になるルートはいくつかあって高校卒業して大学に行くコース、看護専門学校に行くレギュラーコース、准看護師から看護師になる進学コース、中学校卒業して看護科のある高校にいく5年一貫コースと様々である。

私は准看護師からなる進学コースだったが、まず高校卒業して准看護学校に行って一度准看護師として就職し、神奈川県にある看護専門学校に3年行って看護師になった。

私は看護学校で1年留年をしたため、留年してからは必死で勉強して長年夢だった正看護師になった。随分と遠回りしたので看護師になったのは25歳の時だった。

看護学校の国家試験に合格したときは、夢を叶えるってこういう感情なんだ!ととっても清々しい景色だったことを覚えている。

私が看護師を志した理由は、冒頭にも書いた通りきっかけは母のすすめ。母からは決して「看護師になりなさい!!」と強制されたわけでもなくて、母の勧めに私も100%納得したからである。

私自身小さい頃から看護師に憧れはあった。入院をしたことはなかったけど風邪を引いたときなどに近くのクリニックに行った時に白衣や注射をする姿がカッコよかった。
その他の理由としては国家資格だから一度とれば一生自分のもので一生使える。給料も家族を養えるくらい、一人暮らしなら少しだけゆとりのある生活ができるくらいはある。
将来離婚しても経済的には大丈夫。

こういった理由で私は看護師を志し、夢を叶えた。

2.看護師は最高の仕事だ!

晴れて看護師になった私は、最初こそつまづいたものの経験を重ねるごとに看護師の仕事に誇りを持っていた。
将来的には師長を目指そうか、それとも認定看護師になろうかな。看護学校の教員なんてのも良さそう!

上昇意欲を持って家でも看護の勉強をよくやっていた。

当時私はマンションに一人暮らしをしていて、夜勤もしていたし好きなことにお金を使えて旅行にもたくさん行っていた。

母を安心させることもできたし、給料もそこそこ良くて最高!看護師なってよかった!これからどんどん上を目指すぞ!

と思いながら20代は看護師の仕事に明け暮れていた。

本当看護師になってよかった!国家資格取っといてよかった!

と何度思っただろう。

でも、それは仕事が休みの日や仕事から離れているときに思うけど、仕事中は・・?

肝心の仕事中は

「早く仕事終わらんかな」
「まじめんどくせー」
「患者ムカつく!」
「明日仕事行きたくない」

と、とても仕事を楽しんではいなかった。

夢を叶えて今幸せなはずなのに、仕事が嫌で嫌で仕方なかった。

でもないものねだりだよね。贅沢言わずに今仕事があることをありがたいと思わないと!

と必死に言い聞かせて仕事をしていたが、私の中のモヤモヤは燻り続けていた。

3.夢を叶えたはずだけど・・?

夢を叶えて何不自由ない生活もできて旅行もできてるのに、何か仕事に関しては満たされないような、そんな感覚を持ちながらごまかしながら看護師の仕事をしてきたけど、ある時ふと気づいた。

「私は看護師の仕事が好きじゃない。看護師はもうしたくない。」

でも看護師をやめたいけどやめたら生活ができなくなる。
(当時独身)

さてどうしようか。

幸いなことに看護師という仕事は病院だけにとどまらず、保育園や学校、施設などいろんな場所でも働ける上に、診療科もたくさんあるので美容が好きだったら美容皮膚科や美容外科クリニックに勤めるのも良いし、赤ちゃんが好きなら産婦人科という手もある。

お年寄りが好きならばデイサービスや有料老人ホームも良いし、1日中同じ建物にいるのが嫌という人なら療養者さんの家に訪問する訪問看護ステーションに勤めるのも良い。

突然何の準備もツテもなく看護師をやめるのは怖かったから、とりあえず看護師の仕事の中でも嫌なものから辞めていこう、と決め、私は夜勤とお年寄りが苦手だったためちょうど30歳までで夜勤はやめ、お年寄りの看護をしない産婦人科へと転職した。
同時に複数の収入源を持つため副業を始め、ずっと興味があった心理学とリンパマッサージを習い始めた。(どちらも資格取りました)

さらにはお金を貯めるために、いろんな看護師バイトもした。

大学で研究用の採血や企業のスポーツ大会の救護、高校の修学旅行の添乗看護師(←これで旦那と出会った)、訪問入浴など病院の中だけでは経験できない、貴重な体験をさせてもらった。

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そして結婚を機に看護師は完全に辞めた。もう白衣は着ません。

4.本当にしたい仕事を見つける

看護師を辞めたいと気づいた時にふと思ったのだけど、なぜあんなになりたかった看護師にいざなっても全然楽しくなくむしろとても嫌だったのか。

それは、看護師になりたい動機beingではなくdoingだったから。

※以下こちらの本より抜粋

doingとは、例えば「夢は何ですか?」と聞かれた時
「年収〇〇万円」「〇〇に住むこと」「〇〇になること」のように行動や状態、
モノ、コトのこと
を言います。

beingとは自分の在り方や価値観のことで、「常に笑顔でワクワクした気持ちでいたい」「穏やかな優しい自分でいたい」といったもの。

自分以外の人や世間の物差しを基準にしたdoingベースの目標は、自分が心から望んでいるbeingが叶えられておらず、モノやコト、状態を表すdoingは、そこに自分の在り方や価値観を表すbeingがなければ、たとえそれを手に入れても充実感がないのは当たり前のこと。

※抜粋ここまで。

せっかく目標を達成したのに充実感を得られないのは、このbeingが満たされていないからだったのだ。

私は看護師になりたいと思ったのが、母のすすめや給料が良い、国家資格を取っておくと人生安泰!とdoing的な理由だった、と気がついた。

夢を叶えたはずなのに充実感もなく満たされず、他の仕事がよく見えたり仕事に対して不平不満ばかり言っていたのは、これが原因だった。

↓doing beingをもっと深く知りたい時はこの本超良いです!

でもでも高校生で進路を決める時点で、doingやbeingとか好きなこと仕事にとかわかるわけがない!!

確かに資格を持っていると一生困らない、安心という理由もとっても良くわかる。

資格をとることは良いことだし、実際に私もこれまでいろんな面で看護師免許に何度も救われた。

私自身の考えだけど、まず人生の保険で資格を取ることはアリで、資格をとって経験積んで生活の基盤が整ったら、本当にやりたい仕事、beingに沿った仕事を探す、といった感じで良いんじゃないかと思う。

我が子には親がとやかく言わず本人たちがしたいことをしてほしいと思うけど、doingではなくbeingに沿ったやりたいことをしてほしいと願う。そのお手伝いはしていこうと思う。

そんな私の今の夢は、、、


熊本に民泊施設を作ることと、PC1台で時間や場所にとらわれない仕事をすること。

そのbeingは
・大好きな熊本に行き来できる二重生活がしたい
(結婚したらその嫁ぎ先に永住っていうのも古い考えだと思っていて、県外で結婚して家庭を持っても故郷に頻繁に行き来できる生活がしたい)
・1日中同じ建物にいるのが苦手
・組織に縛られるのが嫌
・1人で仕事がしたい
・給与としてお金を稼ぐのではなく自分の力でお金を稼ぎたい

などなどがあります。

私は本当に組織に属するのが大の苦手で(看護師が向いてないはず)、息苦しくなるくらい・・・。

目標に向かって頑張ります〜!!





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