青春プチロマン小説「女が日本一周をするとき」第20話 作/奈良あひる


何回達してしまったんだろうか。

浅田は眠っている。
正確に言うと眠っているかはわからないが、向こうをむいてスヤスヤしている。
なんだか、かわいいものだ。
加恵は脱いだものと脱がされたものを広い集め、あとは上着だけ、壁にかかっている。

このまま、知らぬうちに部屋を出ていこうか。
それとも、朝を迎え、モーニングコーヒーを口にして、なんの話をするかはわからないけど、そんな時間をすごそうかとか。
ぼんやりかんがえた。

いつのまにか消えるってどうなのかなとか思って。

いつのまには消えた方がドラマになる?

いや、それは、連絡もつかない人同士ならそうかもしれない。
しかし、連絡先を知ってるので、それもあまり…。
でも、連絡先を削除してしまえばいいのか。

わたしは
こちらから連絡ができなくなることについて後悔するのだろうか。
ちょっと面白くなってきた。

結局わたしは…


つづく

=奈良あひる=
田中屋の少年雑記にも、作品を寄稿してます。ぜひお楽しみください。


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