大学という名の自由な環境に潜む罠

「自由」

大学生という立場を表す上で、これほどまでに適した表現はありません。

高校までは、予め先生方によってクラスや時間割が決定され、そのほかにもさまざまな「校則」が存在しました。

言うなれば「規制」をされている状態です。

皆さんの中には、そのような規制された環境に対してやり辛さを感じていた方もいるのではないでしょうか。

しかし、そんな規制されていた高校までの学生生活とは対極的に、大学生活というのは一切の規制がされていません。

当然法律のような国の定めたルールには沿わなければなりませんが、高校の校則のような髪型や制服の規制は一切存在しません。

当然、自由なのはそれだけではなく、最も大きなことといえば「時間に対する規制」が一切ないことでしょう。

繰り返しますが、大学生という立場は非常に自由です。

好きな曜日に、好きな時間に授業を組み込み、放課後も自分の好きなことができる。これは一見大変やり易いように思います。

しかし、自由というのは、本当に私たち大学生にとって好ましいものなのでしょうか。

私はそうは思いません。むしろ、高校生の時のようになんらかの「規制」が存在したほうが良いとすら思います。

では、なぜ自由というのは難しいのか。これから説明をしていきます。

皆さんにひとつ質問です。

あなたは今スーパーに買い物に来ています。

①1000円以内の予算で好きなものを買って良い

②お金を気にせず好きなだけ買って良い

この2つのパターンで買い物をする際、一体どちらのほうが買い物をしやすいでしょうか。

一見、②の方が好きなものをたくさん買えるので買い物をしやすいと思うかも知れません。

しかし、実際は①のように、予め規制がされていて、その中でいかに良い買い物をするかと考える方が買い物がしやすいと思います。

ここでは、人間の心理と経済学を結び合わせた学問である行動経済学でも実証されている、「人は、選択肢が多ければ多いほど決断力が鈍る」という現象が起きています。

そのため、自由というのは一見好ましいように思えますが、実は何らかの規制がされていた方が、我々にとって好ましい場合が多いのです。

このことを大学生活に当てはめてみると、大学生に与えられた特権である「自由」に踊らされてしまい、本当にやるべきことができていない大学生が非常に多いように感じます。

本当に大事なことは、自由な環境に対して何の疑問も抱かずに何となく生活することでは決してなく、「与えられた自由の中でいかに自分のためになる行動を取るか」ということだと私は考えます。


今回の記事はここまでです❗️

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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