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過去と向き合うこと:映画「ファーストラヴ」からの学び

こんにちは、yuukiです。
今日は、『過去と向き合うこと:映画「ファーストラヴ」からの学び』についてお話しします。

私は映画を観るのが大好きです。
ひとり映画も全然行けちゃうし、むしろひとりの方がじっくり考えられるので好きだったりします。


先日、北川景子さん主演の、「ファーストラヴ」をみに行ってきました。
私は評論家ではないですし、こういう、ある意味公の場所に、映画の感想を詳細に書くことしません。
ですが、この映画は、私の中でとっても良かったのでお勧めしたいと思い、残しておこうと思います。


「ファーストラヴ」は、公開される前から観に行きたいと思っていた作品。
と言っても、島本理生さんの原作を読んだこともなければ、直木賞受賞作品だということも全く知らず…(汗)

ただ、北川景子さんが好きなことと、堤幸彦監督の作品が好きなこと、あと、サスペンス好きなので、絶対観たい!と思っていました。

観る前は、普通の、と言っては申し訳ないですが、普通のサスペンスだと思っていました。
でも、見終わった後、なぜか心が救われたような、不思議な感覚がありました。

言葉でうまくまとめられる自信は正直ありませんが、とにかく、表現できないくらい素晴らしい作品です。


”過去”と向き合う

物語は、父親を殺害したという疑いをかけられた、大学生の娘、環奈と、環奈を弁護する弁護士の迦葉、そして環奈を取材する公認心理士の由紀の3人を中心に動いていきます。

情緒不安定、多重人格なのかとも思える環奈に翻弄されながらも、環奈と自分自身に重なるものを感じ、向き合っていくうちに、"初恋"の記憶をきっかけに、背を向けいていた自分の過去と直面していく由紀。

そして、由紀だけでなく、迦葉も、他の登場人物も、自分の辛い過去や、目を背けていた記憶たちと、対面することになります。


すべてを見終わって感じたのは、
「人の記憶はずっと残り、どんな記憶であっても、その一つ一つが確実にその人を形成していく」
ということ。また、
「それらの記憶も過去も全部が、その人自身でありその人すべて」
だということ。


、、、んー、やっぱり伝えるのは難しい。
でも、そう思ったんです。


そして、
「どれだけ、忘れたい過去や苦い記憶から目を背けたとしても、良い思い出に変えようと自分で操作したとしても、必ずそのことに直面するときは来るし、向き合っていかなければならない」
とも感じました。


それくらい、人間の脳裏に残る記憶は深いものなのだと思います。


どんな過去もその人を形成する。
自分に対しても、周りの人に対しても、優しさや思いやりを持って、一つ一つの発言と行動を大事にしたいと思いました。


見どころは他にもたくさん♪

そしてキャストの方々の演技も素晴らしかったです。
主要人物を演じられた、北川景子さん、中村智也さん、芳根京子さん、皆さん素敵なのですが、
窪塚洋介さん演じる由紀の夫、我聞が、サスペンスの中に優しさと安心感をもたらしていて、とても良かったです。

そして、サスペンスならではのスリルと伏線を読み、ほどいていく感覚。
それぞれの隠していた過去が、次々と紐解かれていくストーリー展開に一コマ一コマの描写、そして最後にすべてが結びつきます。

Uruさんの主題歌も、何とも言えなくマッチしていて、映画を見てからずっと聴いています。

総じて、さすが堤監督だなぁ、と。


心の時代に

北川景子さんが演じているのは、公認心理士というお仕事。
聞いたことが無かったので、調べてみると、2017年に誕生した、まだできて間もない国家資格だそうです。

やっぱり時代は、より、”心”の時代になっていくのかなぁと思ったり。

とても興味があるお仕事だったので調べてみると、国家資格ですし、大学でちゃんと指定科目をとらないといけないので、今からは厳しい、かも・・・(笑)


鬼滅の刃やえんとつ町のプペルとは、また違う感動。
心にすっと、優しい何かが降りてくるような、そんな映画でした。
たくさんの人にお勧めしたいし、家族や、大切な人にも観てほしい作品です。


#ファーストラヴ #北川景子 #中村倫也 #芳根京子 #窪塚洋介 #島本理生 #堤幸彦

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