再現性はあるか
社会人になって4年目。ありがたいことに、たくさん仕事をもらって楽しくこなしている。幸いわたしはいくつかの案件を抱えて忙しく立ち回るほうが性に合っているようだ。
一方で次から次へと案件に追われていると、ひとつひとつに対して考え仮説を立て・深掘りして振り返る…ということが十分にできていないなと反省する。
高校サッカーを観ていると、チームの特色を活かしながら何人もの人が絡んで生まれるゴールに、素人ながら惹かれるものがある。
もちろん圧倒的な個人技や、ガムシャラで奇跡的なゴールにだって興奮するのだけれど。
相手の守備を崩すためのチャレンジやデザインされたセットプレーなど、考え必然的に生まれる「狙ったゴール」にやはりわたしは感動するのだと思う。
サッカーではそのようなプレーをよく「再現性がある」と言ったりする。
ワールドカップでスペイン相手に同点ゴールを決めてくれた堂安選手のインタビューが印象的だった。
「あそこは俺のコースなので、あそこで持てば絶対打ってやると決めていたので思い切って打ちました」
いやかっこよすぎだろ!!堂安選手にとってあのゴールは偶然ではなく必然だった。まさに再現性がある、と言えるだろう。
全国の舞台で活躍するほどの高校サッカー選手たちにもその再現性が求められる。ただガムシャラにサッカーをしているわけではないのだ。
青森山田の監督、黒田監督が著書で言っていた。
わたしの正月休みは、高校サッカー観戦やらそれの関連書籍を読んでは「ふむふむ、やはりそうだよなー」なんて偉そうに考えていたけれど、わたしは目の前の仕事に対してそう取り組めているか。振り返ってハッとしてしまった。
なに自分を棚に上げて偉そうに、自分の好きなサッカーのことだけを考えていたのだろう。びしっと背筋が伸びた正月休み最終日だった。
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