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【米国株】リスク許容度とは?

2024年2月28日、KVYOは好決算にも関わらず-9%の急落から始まりました。この瞬間、アタフタしている場合、それはポジションを持ち過ぎていることを意味します。自身のリスク許容度を超えているのです。僕なら少し削ります。

ここで登場する「リスク許容度」とは何でしょうか? 株価が下がった時に人は「ヤバイ」と感じます。リスク許容度は株価下落の恐怖に耐えられる度合いのことを指します。もっと掘り下げて考えます。

株価が下がったとき、人は一瞬でその延長を想像します。もっと下がるんじゃないか、、、と。その底知れなさに恐怖します。大幅下落したときに被る損失の大きさに恐怖します。しかし、サゲの理由に見当がつくと恐怖は和らぎます。例えば、先週PANWが悪い決算を出して急落し、同時にCRWD、ZS、Sといった同業他社の株も-20%弱暴落しました。PANWの決算コールを聴けば決算でコケたことはPANWの独自の問題であって、サイバーセキュリティーの需要が落ち込んでいる可能性は低いと判断できました。これは決算コールを聴いていない投資家が狼狽売りしているだけだという推測が立ちました。ここまで考えが及べば恐怖はかなり和らぎます。また、「決算が良い株は株価が下がっても戻ってくる」という事象を数多く見てきたなど、投資経験が豊富であっても恐怖は和らぎます。

そういった恐怖を和らげる要素があっても、なお恐怖に駆られるならば、それが本人のリスク許容度なのです。リスク許容度とは株価下落の恐怖に対する各人の感受性の鋭さなのです。これは変えられるものではありません。本人の性質です。それを前提に投資を組み立てないといけません。

ですから「リスク許容度に応じたポートフォリオ構築をする」とは、各銘柄が下落した時に恐怖に駆られない程度の資金配分をするということです。銘柄ごとにボラティリティは異なります。買いの根拠も異なります。各銘柄に対して、「この銘柄に何かがあって売り逃げないといけなくなったら、どれくらいの損失(%)を食らうかな」と考え、もしそうなっても恐怖に駆られないような配分量にします。これがリスク許容度に応じた投資だと考えます。

ポジションが大きくなりがちで、株価が下がるたびにアタフタしている人は、「これくらい儲けたい、だからこの株にこれくらい資金を突っ込む」という欲に基づいた投資行動になっていると思います。欲に基づいた投資では値動きの激しい株に大きく資金を配分する投資スタイルとなりがちです。必然的に自分のリスク許容度を超えたポートフォリオになってしまいます。夜、安眠できるようなポートフォリオにするには先に述べた考え方に切り替えないといけません。

それでは手っ取り早く儲けることができないという反論が飛んでくるかもしれません。僕は欲に基づいた投資では勝ち続けられないと考えます。欲に基づいた投資では常に株価下落の恐怖に苛まれ続けます。いずれ狼狽売りするのが関の山です。そういう人です。先週CRWDやZSを投げ売っていたのは。

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