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【米国株】金投資

投資対象としての金は株式との相関が低く、ポートフォリオのヘッジ資産として効果的な代物です。過去20年のゴールドのリターンは年間8%をわずかに下回る程度であり、これは米国株のリターン8.3%とほぼ同等です。

株価が調整中で投資家がリスク回避的な動きを見せている場合であったり、低金利である場合、投資対象としての金の魅力は増すとされています。

金は、毎日約1500億ドルの取引が行われ、高い流動性を持ちます。また、そのボラティリティは他の原資産と大きく変わりません。ゆえに金は分散投資の対象として有力なのです。

金に投資する手法として実物の金を買う必要は全くありません。換金する際には手間もかかりますし面倒です。

最も簡単な金への投資方法は、金価格に連動するETFであるSPDRゴールドシェア(GLD)を購入することです。これはNY証券取引所に上場しており、米国株と同様に取引できます。米国株を買っている証券口座で購入可能です。

次に、金鉱株を購入する方法があります。金を採掘、精錬することで利益を上げている会社の株です。金鉱株は金の値段にかかわらず一定の操業コストがかかっており、金価格が低迷しているときは全く利益が増えませんが、金価格が上昇し、損益分岐点を超えると一気に利益が増えます。ゆえに金鉱株の株価は金価格の数倍の値動きをします。

金鉱株に投資するには、金鉱株ETFを購入する方法と、個別企業の株を購入する方法があります。金鉱株ETFの中で人気のあるものには、ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)があります。これは大手の金鉱会社を対象としています。一方、小規模な金鉱会社を主に対象とするヴァンエック・ベクトル中小型金鉱株ETF(GDXJ)もあります。このETFは金価格の変動に対してより敏感に動きます。

個別銘柄では、米国最大手のニューモント・マイニング(NEM)が代表的な銘柄です。また、操業コストが高く、業績の変動率が大きい企業として、アングロゴールド・アシャンティ(AU)やハーモニー・ゴールドマイニング(HMY)などが挙げられます。

金鉱株には操業リスク、環境問題リスク、財務リスク、政治リスク、埋蔵量の見積り誤差リスク、政変リスクなど、様々なリスクが存在します。

積立や分散投資として金では金ETF(GLD)、短期トレードでは金鉱株と役割分担して投資することが良い使い道だと考えます。


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