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【経験談】初めての株取引、優待の罠

東南アジア放浪の旅を終えて、日本に帰国すると僕は大学へ行ってバイトしてという、元の生活にすっかり戻っていました。

ある日、タイで知り合った日本人の方が近くに来ているということでご飯に誘われました。楽しく食事をした後、彼は「今日はこれで帰るから」とピラっと一枚の小さな紙を僕に見せました。

僕はハッとなりました。それは近鉄の優待券だったのです。

あっ!!!完全に忘れていた!株やらなきゃいけないんだったと。インドネシアで知り合った日本人の方に勧められた本(前話に登場)に書いていたことをやらないといけなかったんだと。

急いで帰宅して、PCで株価を見てみると、株が暴落している…。その日は2020年3月の中頃でした。コロナショック真っ只中だったのです。

暴落時に株を買い占めろ、というのが本の教えでしたので、まさかこんなに早くチャンスがやってくるとは!と感動しました。

大急ぎでネット証券に口座を開設し、有り金を全て入金しました。

何を買おうか…、やっぱり優待券は欲しいよなと考えた結果、「かっぱ寿司」と「出前館」の株に決めました。初めて買いボタンを押す時は、何回も大丈夫だろうか…と躊躇しました。こんな大金を一度に使うなんて今までなかったからです。

しかし、意を決してエイヤーと買い注文を出しました。これが僕の初めて購入した株でした。どうしても優待でお寿司が食べたかったのです。

僕は元々日本株からスタートしたのです。初めて優待券を貰った時は感動しました。賢いお金の使い方だと、家族に自慢しまくりました。

しかし、あることに気づきます。
かっぱ寿司の株価はずーっと横ばいでした。

一方で出前館の株価は、

買い値から2倍以上も上昇していたのです。
出前館は株価の値上がりで滅茶苦茶儲かって、優待狙いのかっぱ寿司は6000円の食事券だけ…。かっぱ寿司の分も出前館にしておけばもっと儲かったのに、、、時間を無駄にしたと悔やみました。

これは優待よりも株価の値上がりを狙った方が効率がいいなと思いました。もっと値上がりが狙えそうな株はないだろうか、業績が勢いよく伸びている企業を探そうとネットを漁りました。

そこで出会ったのが、EV大手のテスラ、そしてズーム、ドキュサイン、クラウドストライク、リヴォンゴヘルスといったハイパーグロース株でした。

ここから僕は優待狙いを捨てて、値上がり狙いのために米国株に手を出すことになったのです。

僕が読んだ本には「配当貴族銘柄を暴落時に買え」と書かれてあったはずなのですが、一手目二手目で全然違う路線に向かってますね。投資は臨機応変でなければいけないのです。

〈おまけ〉
かっぱ寿司は当時優待2倍キャンペーンをやっていたので、まんまと株を買ってしまったのです。普段の僕は元気寿司派なのに。


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