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叔母の話

私の叔母は長崎に住んでいます。ちなみに私は北海道。遠い(笑)。叔母は小さい頃から霊感が強く、今でも色々なスピリチュアル系の話を教えてくれます。

母が亡くなった時、叔母は長崎から駆けつけてくれました。母は三姉妹の長女。長崎の叔母は三女です。

叔母は私の家に泊まり、私が食材の買い出しに行っている間に、拭き掃除をしていてくれたのですが、それがただの掃除じゃないんです(笑)

叔母が長崎に帰った後、数週間後の電話できいたのですが、「祓え詞(はらえことば)」を唱えながらうちの壁や床などを拭いていったそうです。

私の家族が円満になるように。私の料理教室が良い縁に恵まれて、良い循環を生むように。私と家族が健康で笑っていられるように。

すごい。

ほんと尊敬。

叔母曰く、「あんたの家に気を入れてきた」そうです。


母は三姉妹の長女で、家業(昆布漁師)を継ぐために婿養子を取りました。私の祖父母(母の両親)とも同居。

私が生まれた当時、まだ独身だった叔母も同居していました。私が小学生(確か、3年生ぐらいかな?)の時まで一緒に暮らしていましたね。

私は小さいときから、叔母の部屋によく遊びに行っていました。

叔母の部屋は常に整理整頓されていて、家の中の聖域のような(笑)、スッキリとしてきれいに掃除されていて、とても居心地の良い部屋でした。

祖母も母も片付けが苦手でしたので、余計に叔母の部屋が落ち着く空間だったのかもしれません(笑)。

私が部屋に行ったときに、叔母がお化粧していたり、マニキュアを塗っていたりすることがあるんですが、よくビューラーでまつげをクルンとしてくれたり、口紅を少しつけてくれたり、髪の毛を結んでくれたり、マニキュアも塗ってくれたりしていました💄✨

そんな叔母は、長崎にお嫁に行くことになり、家には居なくなってしまいます。

その後、叔母は叔母で長崎で色々苦労したそうですが、私は私ですごく淋しかったと思います。

でも、一方で「お嫁に行く=好きな人と幸せになること」だと思っていましたので、心から祝福していましたし、「おばちゃんは、今ごろ元気に幸せに暮らしてる✨」と考えていたので、「これでよかったんだなぁ💛」と、自分の淋しさにはあまりフォーカスしてなかったかもしれません。

叔母はその後二度、里帰り出産をするために帰ってきましたが、それからしばらくは、たまに手紙を書いたり、母や祖母づてに叔母の話を聞いたりするくらいで、それほど交流はありませんでした。


私が叔母と離れてから二十数年経って、私が子育てや生き方に自信を持てず、迷い、行き詰まっていた頃に、小さなキッカケで叔母と電話をするようになりました。
私が31歳ぐらいの時だと思います。

長男の子育てが辛かったその頃に、叔母は私を電話口で叱ってくれました。

私は話を聞きながら、情けなくて涙がとまらなくなり、叔母は共感しながらも、母親として1人の人間としてどうやって歩いていくのが良いか、教え導いてくれました。

それから私の人生は、180度見える景色が変わってしまいました。

それまで私は、良い妻、良い嫁、良い母になろうと、誰かの価値観に合わせて、自分を否定して本当の自分を隠すように生きていた気がします。

私は私を押し殺していたんだと思います。

叔母の愛のあるお叱りを受けて、そりゃーめちゃくちゃ凹みましたが、反面、「こんなにダメな私のことを救おうとしてくれる人がいる」と、とてつもなく温かい気持ちに包まれました。

私はあまり母に褒めてもらったことがなく、自己肯定感の低い人間でした。

なぜ自分に自信が持てないのか、子育てするまで謎でした。

今年で私も40歳になるおばさんですが、電話で叔母が「あんたは素直で明るくて、好奇心いっぱいに目をキラキラさせて、よく私の部屋に来てたよね。あんたは元々がそういう子なんだから、あんたはあんたに戻れば良い、ただそれだけだよ。」と、言ってくれたりすると、「そっか!!」と、私は私に誇りを持ち、私を思い出すことができます。

「私はわがままな嫁だと思われているんだよね。」と愚痴をこぼしたことがあるのですが、「何をわがままというんだろうね?わがままは、"我のまま"だよ。それの何が悪い?自分が自分のままでいてこそ、人生輝くんだから、わがまま万歳だよ!」なんて言います(笑)

叔母の言葉に私は幾度となく救われ、励まされ、背中を押されています。

心底、叔母がいてくれて良かった、と思います。

叔母には重度の障害を持つ娘がいて、ずーっと自宅で介護をしながら暮らしています。

そんな叔母の、知らない南の土地、長崎での子育ては、私の子育てよりも、遥かに厳しく苦しいものだったかもしれません。

ただ、叔母は、「あんまり深く考えず、目の前にあることを毎日こなしていただけだったからあんまり覚えてないけど、分かんないことがあったらすぐ誰かにきく、できないことがあったら助けてもらうことをよくしていたよ。そしたらみんな助けてくれたよ。だからもう、感謝だよね。」と言います。

私もそうしよう。

深く考えすぎて怖くなって前に進めなくなっていた私を解放してくれた叔母に、感謝してもしきれません。

今でも、私は色々なことに迷ったり、悩んだり、凹んだりします。

すぐに叔母に電話をかけて話すということはないのですが、スピリチュアルな力が強い叔母だからかわかりませんが、叔母は絶妙なタイミングで電話をかけてきたり、荷物を送ってきたりします。

ここもすごい(笑)。

叔母に荷物のお礼の電話をすると、始まります。叔母の生き方講座(笑)✨

毎回面白いので、ついつい長電話になってしまいます。

その話の内容を、私1人でとどめておくのはもったいないなぁ、と思うようになったので、記事にしてみようかな~と考えました😊

これからも、たま~に叔母のお話、書いていこうと思います🎶


では今回はこの辺で。
読んでくださってありがとうございました🌼🙏✨

今日も良い一日を~👍🎶





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