私が考える「●●で学ぶ××的起業セミナー」

先日、女性向け起業セミナーに参加した友人がぼやいていた。

「二人の女性社長が登壇してたんですけど、二人とも家族との時間を増やすために起業したっていうんですよ。家族に支えられて、夫の理解があってできる事だって大真面目に話してて。ってことは、結局起業するには結婚しろってところに行きついちゃうじゃないですか」

そーなんですよ。

もうねえ、ずっと何年も猫も杓子もセミナーセミナー。
そしてみんな口をそろえて「起業したい」。

それらに相談に乗る税理士や会計士なんかは、非常に丁寧な物腰で冷笑的に彼らを扱う。
なぜなら、そのうちの何パーセントが客になるかと思うと、やる気なんかほとんど出てこないレベルに少ないからだ。

「税理士さんに起業相談に行くって言っても、『着物が好きなので着物を広めるための起業をしたいんですけど何から始めたらいいですか』って質問している子がいましたよ」

そりゃあ、税理士さんも俺の仕事じゃねえよ自分で考えろってなります。

しかし、起業相談って書いてあったら、そういう事聞くよね。
わかるわ。
だって、彼らはわかっていないんだ。
そして、なにをするかはもう問題ではなくて、起業ができればそれでいい。

いつから、起業そのものが目的になってしまったんだろう。

起業そのものが目的になったせいで、セミナーをするのが起業だと勘違いしている人が山ほどいるような気がしてならない。
でも半分は、そういうやつらが大量に流している広告のせいなんだけど。

実際にそこがどれほどの荒野なのか、知らない。
多くの場合、「時間にも場所にも縛られず、自分の好きなことを思い切りやってほしいだけのお金を稼ぐことができて、人から感謝されるような生活」だなんていう嘘を信じ込んで、その荒野に迷い込むのだ。

ばかじゃねえの?
という気持ちはグッと抑え込む。
荒野を行く人は自分が騙される現場を何回かは通っている。自分がカモになることを、知っているのだ。


「じゃあ、どういうのがいいの?」

という事で、

・プロレスで学ぶ小さなビジネスの勝ち方
・素粒子物理学で学ぶストレスマネジメント
・ドルオタと考えるキャッチーな広報&PR

という、3本くらいが今すぐ作れるという事に!

家族の時間とか、キラキラとか、起業女子とか、結婚とか、子供との会話とか、どーーーでもいいの!
金を稼ぎ出すための賢さについて、私は学びたいのだ!!

けっして、起業するために理解ある夫と結婚するための神社巡りではない。
金を得るために宇宙の流れを理解するわけでもない。
(素粒子物理学の学者がとうとうと宇宙の話をしそうなのでむしろ黙っていないといけない)

プロレスにビジネスのふるまいを学ぶとか、素粒子物理学で「人間の大きさは大体1メートル。誤差の範囲」という換算方法から大ざっぱかつ的確なもののつかみ方で認知のずれを修正するとか、「結婚します」宣言ですべてをさらっていく見せ場の作り方をアイドルから学ぶとか、もうねえ、人生は生きているだけで学ぶところアリ!

そしてそれを実際に自分の仕事に落とし込むというのは、個別のケースを見るより、違う分野から考えた方がわかりやすかったりする。


まずは7月に私の「ひとり株主総会へようこそ!」が開かれます。
まだ会場も未定ですが、わたくしの会社の第一期目決算内容が大公開!
赤字だこの野郎!
ひとんちの赤字で楽しむ残虐極まりないトークイベントです。

株主総会は、ある程度決まったらお知らせできるんじゃないかと思います。

そのほかの、独立起業フリーランス向け「○○で学ぶ××セミナー」も、多分やるんじゃないかと思います。

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つよく生きていきたい。