読み進めるうちにどんどんリトグラフの世界に魅力される『ロマンシエ』

『ロマンシエ』原田マハ

ロマンシエ (小学館文庫)

恋愛対象が同性の乙女な男子が主人公のお話。
彼の脳内妄想や、周囲とのやりとりに最初は没頭しにくいところがあったのだけれど、読み進めるうちに彼が魅了されていく「リトグラフ」の世界にわたしも魅了されてしまった！

リトグラフとは、版画の一種のこと。こちらの記事には印刷の歴史の中に「リトグラフ」が紹介されています。

リトグラフの仕組み・特徴について：印刷史のなるほど雑学07 | デザイン作成依頼はASOBOAD | 印刷機について・印刷知識

芸術ってなんだかお堅いもの、よくわからないもの、とっつきにくいイメージばかりなのだけれど、原田マハさんの作品を読むと芸術と自分の距離を縮めてくれる気がして、新たな世界を見せてもらっているようで楽しい。

最後に印象的だった一言を。

君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。