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わたしとラグビーワールドカップ🏉

父はラガーマン。高校、大学時代の父の写真を見ると、ラグビーの試合をする父の写真がたくさん残っている。両親の結婚式の時には、父の友人たちがラグビーボールに寄せ書きしてプレゼントしてくれたようで、家に飾られている。

我が家は4人きょうだいで、そもそも忙しい仕事だったことと家族を養うことが合わさって、子どもの頃の父との記憶は、家族で出かけた記憶もあるけれど、仕事に出かけるか、家に帰ってくると晩酌しながらテレビを観ている姿のほうが印象に残っている。父の好きなもの=お酒、以上の印象はあまりなかった。


私が大学進学し、家を出た頃から、母から「お父さんはラグビーの練習に行ったよ」という連絡を貰うことが増えた。50代くらいかそれ以上の方が所属する地元の社会人ラグビーチームに入ったらしい。わたしはラグビーという競技を全く知らず、特にラグビーについて父に質問することもしなかった。

そんな中で迎えたラグビーワールドカップ。父はこの機会をとても楽しみにしていたようで、日本の予選リーグの試合チケットは欠かさず手に入れ、どこが対戦するかわからないのに、準々決勝、準決勝、決勝戦までチケットをとった。チケット代、飛行機代、ホテル代これにかかった金額を考えるのが恐ろしくなるくらい。。


ラグビーワールドカップが近づくと東京でもよくポスターを見かけるようになる。母から、「今年の10月、11月はお父さんはラグビー期間だから」と言われるようになり、私は「お父さんはこれを楽しみにしているらしい」と夫に話す。人に話すとなんだか自分も気になり始めるようで、ラグビーの宣伝が気になるようになる。

宣伝が気になりつつも、ルールも知らずに迎えたラグビーワールドカップ。普段めったに家族LINEに近状報告のない父から、ラグビーの試合当日には試合会場の写真が送られてくるようになった。(珍しい!)

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母、弟、妹たち、我が夫のぶんもチケットを確保してくれ、我が家の家族は一人一度は生で試合を見ている。なんと家族用にも試合国のユニフォームをしっかり準備、雨対策まで人数分準備して。。おもてなし力がすごい。(わたしは臨月の妊婦ゆえ、お家でお留守番だったけど)

父が観に行くとなると、だんだんと試合が気になるようになり、日本戦の日にはテレビをつけ、試合を観るようになった。未だにルールをよくわかっていない部分もたくさんあるけれど。

ラグビーの試合が気になるようになるのは家族も同じで、試合後には家族LINEが盛り上がる。

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体当たりのプレーにどきどきはらはらしながらも、パスを繋いで点を取ったら嬉しいし、最後の最後まで諦めない姿勢に感動。これを父がやっているとなると、よくこれまで大きな怪我もせずやってこれたなと思うのだけど。。

日本対南アフリカの試合もライブ配信で観た。やっぱり世界って強いんだなぁというにわかファンとしての感想を持つ。

私にとってのラグビーワールドカップは、日本代表がどれだけ勝ったか、よりも父の好きなもの、大事にすることを知るきっかけになった。家族って、一緒に住んでいるから相手のことを知っているようで、それぞれの人生や世界があるから知らないこともまだまだたくさんあったんだなぁ、と思った。そして、好きの力って「そこまで言うなら観てみるか」という周りを動かす力を持つなぁ、と。

父はこの後もチケットを持っているから準決勝、決勝と試合を観に行く。まだまだラグビー三昧である。なんて贅沢!と思いながらも、大好きなスポーツの世界大会が日本で観られる一生に一度の機会、こればっかりはもう誰も止められないし、楽しめるといいねぇと思いながら。

#日記 #ラグビー #家族

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