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繰り返す脳しんとう

 虐待サバイバーのゆうかです。

 私は、子供の頃父に殴られながら育ちました。

 父は殴るときは、怪我が目立たない場所を選んでいました。
 
 母は目立つところに怪我をたくさんしていましたが、子供の私達の場合は、保育園や学校にバレないように気をつけていたのでしょう、顔をぶたれたことはありませんでした。

 ぶたれるのは、決まって、頭、お尻、足の裏、でした。頭は手で叩かれるか、げんこつ、髪を引っ張って引きずられる、お尻と足の裏は、ほうきの柄で思いっきり何度も何度も叩かれるのです。

 力も筋肉もある父に、頭を叩かれると、たいていクラッとして倒れ込むことがよくありました。 
 けれど、さらに怒られるのが怖いので、クラッとしても、一歩くらいの移動でもとに戻り必死で立ち続けるか、倒れ込んでも出来るだけすぐに立ち上がるようにしていました。

 けれど今思えば、毎回脳しんとうを起こしていたと思います。

 一瞬、意識が飛ぶ感じをよく覚えています。
 あれは、脳しんとうに間違いないと思います。
 
 小学生のある時、お風呂で頭を殴られたときに、勢いでよろけて、水道の蛇口に頭を強打しました。
 気が遠くなり、しばらく動けなかったのを今でもはっきり覚えています。
 父は激昂していましたので、心配はしてくれず、「すぐ立て!」と言われました。

 意識朦朧としながら、必死に立ち上がったことを思い出します。

 今思えばひどい虐待ですよね。
 
 私が我が子を育児をしてる時は、頭だけは守らなくちゃ、くらいの意識がありましたので、親としてその行動は、とても信じられません。
 

 脳しんとうは何度も起こすと命の危険もあると、今では言われていますよね。

 今の私の体に何か影響してるのではないかと考えてしまいます。
 知識がなかったとしても、娘の大切な頭を守らない父を全く理解できずにいます。


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