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親愛なる君へ。はじめて人を愛した時。


時計の針が進むにつれ

美化され続ける過去の想い出を
現実が越える日はいつ来るだろう。

追って追われて
結局その差が歴然とすることは無く

過去は過去として
他とは差別されながら

いつ迄も綺麗な美しさを保ち続ける。

当時のトゲのような輪郭は全て剥がされ
傷みも苦さも混じり合い

ただ、複数の色を持つひとつの結晶として
温かさを帯び心の奥底に眠り着く。




人生でいちばんの大恋愛を終えた後は
どうやってもう一度
人を好きになったら良いだろう。


お互い愛し合ってるから
別々の道を選ぶこともあると知った後は

どうやってもう一度
付き合う意味を見出したら良いだろう。


一度始まってしまうと
どうしようもなく終わりが来るから
「だったら最初から何も始めなければいい」と

そんな考えは
どうやってもう一度

「永遠を信じて始めたい」と
思い直すことができるだろう。






瞬間楽しいだけの合コンも
擬似的に好き合う恋愛も
好きな時に飲んで遊ぶ関係性も
2年間、答えはくれなかった。





探しても見つからなくて
その内探そうともしなくなって
だけど気づけば求めていて
結局わたしは今日も此処に居る。

綺麗すぎるものに触れ続けた記憶は
褪せることが無く

同じくらいとても綺麗な現実のせいで
過去に戻りたいと思うことも無く

ただ純粋に、
「どうしたら越えれるか」と
答えのない問いを今日も想う。






「地球の反対側」


お互いに好きでも
それだけでは一緒にいることができないと知り



「より、戻そう」


その一言が言えない代わりに
どれだけ想ってるかを伝え合うように

一緒には交わらない道で
どうか幸せになってほしいと祈り合うように


時に、自分の幸せよりも大切なものに気づく。


何故二人とも、
恋い焦がれる感情とは正反対のことを
正しいと想うのかと。


貴方が眠る頃に私は朝を迎え
私が夜に浸る頃に貴方は一日を始めるから


「終わり方は、綺麗な方が良いよね」


そんな愛しく張り裂けそうな
関係性を越えるものを


24歳のわたしが新しく築き上げるまでに
あと何回季節を繰り返すだろう。


未だに答えを拾えないけど

今も尚失われないこの温かさが
きっと私たちの選択は本当に正しかったと。





貴方はずっと強くて優しい。


美しい過去以上に
満たされる今に
あの頃の二人に
期待と感謝を。


with my favorite movie,




**
" I finally understood what true love meant that you care for another person's happiness more than your own, no matter how painful the choices you face might be. "
**



親愛なる君へ。

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