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#02 福來醤油

こんばんは!

be-en 代表のゆうかです。

蔵元巡り第一弾は、川崎市にある『福來 (ふくらい) 醤油』を訪問しました。

福來醤油の外観

福來醤油は 明治元年創業、創業150余年 という歴史を持つ蔵元さんです。すごい。。。

蔵元を訪ねると、三田光太朗さん (82) が出迎えてくださいました。

三田さんとかつての絞り機


製造方法を変えながら続ける醤油づくり

お話を伺うと、醤油の製造自体は10年前に辞めていて、先日木桶を見に来た会社に一番大きい木桶2つを引き渡す予定だそうです。

経営を続けるのもあと2、3年とのこと。

醤油の製造自体は辞めたものの、お兄さんの喜久雄さん (92)もいまだに作業をされており、現在は埼玉で生醤油を作り、福來醤油で殺菌加工をしています。自分たちの蔵で醤油を製造していた頃は、無添加で製造していたそうですが、今一緒に作っている生醤油にはアルコールなどの添加物が入ってしまっており、本来福來醤油で製造していた醤油とは違う、と伺いました。

かつての福來醤油の製法は

  1. 麦を煎って細かく引く

麦を煎る機械

2.大豆を蒸煮し、麹を混ぜる

大豆を蒸す機械

3.麹室に入れて温度管理
 製麹 盛込温度 30℃ 室温25~28℃
 手入 翌日午前 ※時間は麹の状態で決める。
    麹温度 33~38℃
    室温 25~30℃
    湿度 95%
 出麹 室入から70~75時間

麹室

4.木桶に仕込み塩水と醤油麹を入れて1年寝かせ、もろみを作る

木桶

5.もろみを濾布に包んで20段以上重ねて、3-4列に並べ、二日間かけて水蒸気圧で搾り切る

濾布
絞り機

という工程だったそうです。

もろみを搾ったあとの搾りかすは福島で牛の餌にも使われていたようです。


地域との繋がり

毎年11-12月に井田小学校の3年生が蔵見学に来たり、家庭科部の方が文化祭で醤油の作り方を紹介したり、地域にも愛されている福来醤油さん。

子供たちからのお礼のお手紙を嬉しそうに見せてくれる三田さん

コロナで蔵見学はなくなっていたものの、今年も1クラス30分の予定で5クラス分見学させてほしい、と連絡がきたが断った、とのこと。

お体のこともあるので無理はしないでほしい、と思いつつも、福來醤油さんの歴史を後世にも受け継ぎたい、という思いが私の中で交錯します。


自慢の一品

色々とお話を伺っていると、光太朗さんブレンドの自慢の一品であるめんつゆをご紹介していただきました。
何でも、香りにこだわりがあるとか。
7-8倍の希釈タイプで、煮物に最適で芋煮っ転がしや、焼きおむすびにかけて食べるのもオススメ、と伺いました。
せっかくなので、福來醤油とセットで購入!

福來醤油とめんつゆ

これから色んなお料理と合わせて楽しみます^^

文責:むーみん

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