ワシントン大学で頑張る二人の物語2⛳️🏌️♀️
Happy Mother's Day!! Thank you Mom!! 今日は母の日ですね。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?私はコロナの影響で日本にいるので、高校の卒業ぶりに母と一緒に迎えることができました。いつもだと言わないことかもしれないですが、今日は『ありがとう』と伝えることが大切ですね!
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前回の記事の続き、アメリカの大学で頑張っている人たちの紹介です!ワシントン大学(University of Washington)でゴルフを頑張っている、宮本香怜さん(左から2番目)と佐々木理乃さん(左から4番目)です😊
まだ見てない方はこちらを→https://note.com/yuuka_kurosaki/n/nce216b96303c
引き続き、わかりやすく、絵文字を👩🏻わたし🐶宮本さん🐱佐々木さんで書いていきます。
1. 👩🏻日本とアメリカでのゴルフの違いはありますか?
🐶私がアメリカにゴルフ留学した一つの理由は日本よりもアメリカの方がゴルフの環境が抜群にいいからです。日本は安全第一だったり、メンバーさんに恥のないようなゴルフコースを目指しているゴルフコースが多いので、私たち大学生ゴルファーやジュニアゴルファーにあまり協力的でないゴルフコースも多々あります。それから日本とアメリカの練習環境の大きな違いは、日本は人口マットの上からの練習が一般的ですが、アメリカは芝の上から打てるところがほとんどです。それから日本ではショートゲームに特化した練習スペースを作ることが難しいですが、アメリカではチッピング、パッチングそれぞれの練習場所が確保されていて、州によっては年間の気候もいいので全体的に見るとアメリカの練習環境の方が充実しています。
2. 👩🏻シーズン中のホームゲームとアウェイゲームの割合は?またアウェイゲームのときには学校を休んでいると思いますが、どのようにマネージメントしていますか?
🐱ホームゲームは基本年に一度です。ゴルフは同じ試合に出場している学校との対戦の他にゴルフコースとの戦いでもあるので、年に13~14試合参加する殆どの試合は4~5日間の遠征になります。ゴルフの試合は出来るだけ週末を利用するように考えられていますが、それでも2~3日分の授業を休むことになります。試合のスケジュールは前もって決まっているのでクオーター(学期)の初めに各自教授と話をして、提出物やテストの日程調整をします。殆どの教授は理解があり適宜対応してくれますが、万が一教授との話がうまくいかない場合でも、アスリート用のアカデミックアドバイザーが間に入ってくれたりするので、なんとかなります。その都度の提出物などは行き帰りの飛行機や遠征先のホテルなどで書いたり、前もってやっておいたりと色々です。人数の多い講義はネットに録画がアップされたりするので、それを見て勉強しますが、小さいクラスの場合はクラスメイトにノートを見せてもらったり、遠征から帰ってきてから教授やTA(teaching assistant)と面会をして教えてもらったりするので、友達作りもとても大切です。
3. 👩🏻1日のスケジュールを教えてください。
🐶シーズン中は水曜日だけ練習はオフで週末は試合のメンバーを決めるために校内予選をしていることが多いです。週に2回、火曜日と木曜日は朝7時からトレーニングをしています。私たちのチームは午後に練習の予定が入っているので学期ごとにクラスを選ぶ際、12:20までに終わるクラスを選べばらければいけないので学部によってはクラス選びでさえ大変です。ワシントン大学が所有する練習スペースは大学から車でおよそ50分掛かるところにあるので、普段は12:45に学校を出て2時前から5時ぐらいまで練習します。シアトルのダウンタウンはいつも渋滞するのでまたキャンパスに戻ってくるのは6時ぐらいになり、それから夜ご飯を食べて、シャワーしてから勉強するのが大体いつものルーティンになっています。
オフシーズンは11月始めから1月の始めまでです。オフシーズンはコーチが予定して練習を組むことはNCAAのルール的に出来ないので、週に3回月曜、火曜、木曜日にチームでトレーニングをして練習は自分でしたいときします。もちろんシーズン中に比べて自由時間が多いので勉強に時間を費やすチームメイトも多いです。
4. 👩🏻アメリカの大学に入って1番よかったと思うことは?
🐶1番を決めるのは難しいですが…(笑)何よりゴルフを通してだけではなく普段の生活から日本では出来ない経験をさせて頂いてることですね!海外に友達が出来たり、違う国の文化を学んだり、英語力が伸びたり…自分ではあまり気づかなかったけど、日本に一時帰国して友達や家族に積極的になったね。と言われました。私は小さい頃から自分の思っていることをはっきり伝えたりすることが苦手でいつもお母さんの後ろに隠れて代わりに言ってもらったりしてもらっていました。しかし、アメリカでは自分をいかにアピールして自分の意見をはっきり言えるか。と言うことは大切で、それが言えないことによって思っていることを勘違いされたり、自分が損をした経験もあります。なのでそのような面でも留学して良かったなと思います。
🐱アメリカの大学で学んだ事は沢山ありますが、その中でも1番これからの自分にとって良かったと思える事はメンタル面だと思っています。私は高校の時からIMG Academyでメンタルのトレーニングをしていて、大学で初めてメンタルの授業を受けたわけではないのですが、教えていただいたメンタルスキルをちゃんと使いこなせるようになってきたのは大学に入ってからです。アメリカの大学では技術の練習ももちろんしますが、それ以上に精神面の大切さを強調されます。私生活で使える自分の脳のコントロールの仕方から試合中の感情コントロールなど本当に沢山の事を教えていただきました。沢山失敗し経験する場を与えてもらえた事、色々なメンタルスキルを練習や試合の中で試させてもらえた事は自分の力だけではできなかった事で、監督の私達の成長への理解と成長を待ってくださる心の広さがとても大きいと思っています。
5. 👩🏻逆にアメリカにきて1番困ったことは?
🐶私が1番苦労したことはアメリカの文化に慣れることかもしれません。もちろんアメリカにいるわけですから私がアメリカの文化に合わせるのは当然のことですが、日本では道徳の授業があり、日常生活のちょっとした部分でも気が利いたり一から説明しなくても雰囲気で理解してくれたりしましたが、私の経験上そのようなことがアメリカでは少ないので、自分がエキストラに考えて行動していることは多々あります。
🐱基本寮生活は楽ですが、学年が変わる夏休みの間はアパートを探さないといけなかったり、夏の間荷物を預ける場所を探さないといけないので、一年間を通して拠点がないことが一番大変ですね。一年に一回は引越しをするようなものなので、自分の持ち物管理や、出来るだけ少ない荷物で過ごそうと思うと大変なこともあります。
6. 👩🏻今後アメリカの大学を目指す人へのアドバイスはありますか?
🐶留学することは勇気のいることですし、お金もそれだけ掛かるので、自分が留学したい目的をはっきりさせて行くことが大切です。もちろん楽しいことだけでなく辛いこともあるかもしれませんが、それ以上に良い経験が待っていると思います。留学は簡単に経験出来ることではないですが、自分の成長にも繋がるので、留学に興味があって、出来る環境にいるのであれば短期間でも行く価値はあると思います。
🐱初めて海外に1人で住んで全て英語の学校に通う事はとても勇気の要る事だと思いますし、怖いな、心配だな、と思う方も多いと思います。ですが、その気持ちを乗り越えて、一歩踏み出すことも海外留学で学べることの一つだと思います。日本に限らず、アメリカの大学には同じような思いを持った生徒さんたちが沢山の国から集まります。ある程度大きい大学に行けば、日本人コミュニティー(サークルのようなもの)もあります。学校によっては24時間空いているヘルプデスクなどもあります。毎日生活する上でトラブルは付き物ですが、絶対に何か解決策はあるはずなので、自分がなぜ留学したいのかを考えた上で、自分にとって必要な留学であるなら是非チャレンジしてみてほしいなと思います。
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二人のお話はここまでになります。宮本さんは、コロナの影響で最後のシーズンがなくなってしまい、様々な葛藤があったと思います。最後に少しだけかれんちゃんの心境を聞いてみました。
👩🏻かれんちゃん、コロナの影響で4年生最後のシーズンが途中で終了しましたが、どういう気持ちでしたか?
🐶突然のことで予想もしていなかったことなので、言葉に表すのは難しいですが、ゴルフ競技は春がメインのシーズンだったので、これからチーム一丸となって頑張ろう!という時にこのような状況になってしまって、やり残した感、呆気なさ、悔しさ、怒り、悲しみ、本当に途方に暮れていました。しかし、いつまでもそんな気持ちでいても状況は変わらないので、今自分に出来ることをして、時間を無駄にしないように練習、トレーニング、学業に専念したいと思います。
👩🏻どのように気持ちの整理をしましたか?
🐶お父さんやお母さんにも、家族の中で1番コロナの影響を受けたのはかれんだね。だけど、この時間を無駄にせずに、練習に励んで頑張ろうね。と言われました。シーズンが終わってしまったのは悲しいですが、いい練習時間が出来た、と前向きに事を考えるようにしました。
👩🏻NCAAはもう一年eligibilityを与えると言っていますが、このことについてはどう思いますか?
🐶このような特例を出して頂いたことにはとても感謝しています。ですが、私ともう1人シニアの選手がいますが、私たちは監督から、私たちに奨学金を与えてしまうと再来年入って来る、またはリクルートしようと思っている子たちの予定が狂ってしまうからあげられない。それから来年チームのメンバーが11人になることはチームが大きくなり過ぎてしまって、今までそのような例はないから手に負えない。と言われました。なので、1年間奨学金を貰わないで残ると言う選択肢すら、監督に人数のことを指摘されてしまったので、もうワシントン大学に残る選択肢は無くなりました。このことについて私のブログの方(コロナに負けるな!私の決断の記事)で詳しく書いているので、そちらを読んでください。
👩🏻現在は日本で活動をされていますか?シアトルはコロナの広がりがアメリカの中で最初のほうでしたが、いつ日本に帰ることを決めましたか?
🐶3月中旬に日本へ帰国しました。ワシントン大学は4学期制で、最後の学期がオンラインになるのか、クラスに行かなければいけないのか決まっていなかったのですが、私のチームのコーチが、親元を離れて一人でいるのは不安だろうし、メンタル的にも心配だから帰れるなら今直ぐ帰った方がいいと言ってくれたので、最後のテストが終わってから数日後にはアメリカを出ました。
👩🏻今後のことはまだ未定だと思いますが、卒業式もまだあるか未定ですか?
🐶大学長からのメールで、卒業式はシニアにとってとても大切な行事だし、大学を締めくくると言う意味でも簡単にキャンセル出来ない行事なので、予定されていた日時にオンラインで卒業式を行うのと、もし参加したければ、来年の卒業式に参加していいとのことでした。私は日本から遥々留学でアメリカに行っていたので、本当に最後の学生生活を締めくくるアメリカの大学の卒業式はとても楽しみにしていました。なので、中止にならなかったこと、大学長の理解にとても感謝しています。大学にちゃんとお別れをせずに日本に帰って来てしまいましたし、両親も楽しみにしていたので、来年みんなで卒業式に行こうと思います。
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長い記事になりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。二人は海外経験も長いですし、人としてもゴルファーとしてもとても素晴らしい方々です。是非、二人の応援、サポートも宜しくお願い致します!またこの記事がアメリカにスポーツ留学したい方の参考になれば嬉しいです。