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アメリカの大学についての note マガジン

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こんにちは。アメリカの大学に留学している学生はまだあまり知られていないだけで、様々なスポーツで頑張っている人が沢山います。多くの方に読んでいただけるように、アメリカの大学にスポー… もっと読む
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2018年6月の記事一覧

ワールドカップ(シアトル日記6)

皆さんこんにちは。 シアトル日記6を更新します。 10まで行くことを目標としていましたが、6 or 7が最後になると思います。 さて、ワールドカップ日本代表は決勝トーナメントに進出しましたね👏 ネットを見ると賛否両論の様々な意見があると思いますが、この日記は私個人の意見を書きます。 私も試合を見ましたが、確かに少し残念だなと思ったことも事実です。でも代表というのは結果が求められる世界で、もしポーランド戦で攻め続けて失点をしたらどうして攻めたんだ。と多くの人は否定したでしょ

アメリカの大学で教えてみないか(13):印象に残った同僚や学生の話

今回は、これまでアメリカの大学で30年近く教えて来て、印象に残っている学生、院生、同僚たちについて書いてみます。 まずは二人の大学院生ですね。今は二人とも偉くなってます。どちらも僕の大学で博士号を取り、2年連続して隣の州のそこそこいい大学に助教授として赴任していきました。そこでどちらも優れた業績をあげたので、僕の大学に戻ってきました。 そのうちの一人、マークは大学院1年目に、統計のクラスで落第しました。これは教えてた教員も悪くて、クラスの半数以上が落第したほどです。大学院

アメリカの大学で教えてみないか(12):文系・理系、勝ち負けってなに?

大学院留学、文系と理系ではどう違うの?学界における勝ち負けってなんだろう、というあたりの話を書いてみます。 ちゃらんぽらんな気持ちで半分以上辞めるつもりで入った総合商社をやっぱり13ヶ月で辞めて、シアトルの大学院に入学した話は以前しました。商社には13ヶ月しかいませんでしたが、朝から晩までしゃかりきに働きました。 サービス残業なんて馬鹿らしいので、最初の頃は残業を全部つけてたんですが、部長に「この本部で残業代を請求してるのは君だけだよ」って言われたので、それ以来、残業はし

アメリカの大学で教えてみないか(11):研究について

大学院大学で教えてる以上、研究は必須。じゃあ、一体何をしてるかについて書いてみます。 これまで色々と書いてきましたが、僕の仕事、「大学のせんせ」につきものの「学術研究」については何も触れてません。さすがにこの辺で書いておかないとw。 所属は「社会学部」ですが、専門は「家族社会学」「比較社会学」「社会階層論」「老年学」「幸福論」くらいになります。 学部での卒業論文は「文化とパーソナリティ研究序説:家族における社会化を中心として」とかいう題でした。実は、すっかり忘れてた卒論

シアトル日記5

こんにちは。関西の方で地震があったとお聞きしましたが、皆さん大丈夫でしょうか? まだまだ余震が続き不安もあると思いますが、これ以上の被害が広がらないことを祈っております。 お礼を申し上げるのが遅くなりましたが6月12日に誕生日を迎えることができました。たくさんのメッセージをいただきありがとうございました。 この動画(youtube) でもありますように、21歳でも失敗しても諦めずに立ち上がれるように頑張りたいと思います。20歳を迎えてから、ただ好きだからサッカーをするとい

アメリカの大学で教えてみないか(10):大学スポーツについて

アメリカの大学ってスポーツが盛んです。これも友人からのリクエストで、今回は大学スポーツの位置づけや、選手の様子などを。 まずは見出し画像をご覧ください。大学フットボールの試合でのハーフタイムショウの様子です。LSUスタジアムの収容人員はなんと10万人。日本全国探しても、これだけ大きなスタジアムはありません。なのに、アメリカには10万人収容の大学スタジアムなんて掃いて捨てるほどあります。 フットボールが一番人気ですが、バスケット、野球、北の方ではアイスホッケーも人気がありま

IMGアカデミー/コーチインタビュー〜米国大学スポーツの可能性〜

アメリカの大学に留学しテニスのStudent-Athlete(スポーツ特待生)として活躍、現在はIMGアカデミーでコーチを務める佐藤悠史(Hisa/左)、野井夕夏子(Yuki/中)、弘岡竜治(Ryuji)の3人と座談会を開催。自身の経験を元にアメリカだからこそ実現するスポーツ留学の可能性をお届けします。初回は大学留学の際に苦労した英語のことやリクルートについて。さらに生徒として、アスリートとして大学で活躍する面白さについて大いに語ってもらいました。 ——まず、どうやって大学

アメリカの大学で教えてみないか(9):ハラスメントはあるの?

アメリカの大学にアカハラ、パワハラ、モラハラ、セクハラはないの?これを読んでくれた友人からのリクエストにお答えして。 結論から言うと、セクハラ以外は案外少ないです。ビミョーな問題なので、表沙汰にはなりにくく、ゴシップにはあんまり興味がない僕が知らないだけかもですけど。 何よりも、周囲の監視が厳しいので、ハラスメントが起きた場合、すぐにバレるし、それ以前に抑止効果が大きいです。僕は学部長になる以前、学部の大学院ディレクターというのを9年に渡ってやってたんですが、そこで徹底し

アメリカの大学で教えてみないか(8):劣等感について

もともと海外に出ようって思ったのは「劣等感」が原因、っていうあたりの話をもう少し詳しく書いて見ます。 以前、僕が留学して大学の先生になるきっかけをくれた3人の先生の話を書きましたが、どうも何か、書き落してる気がします。3人の先生以前の話ですね。 前にも書きましたが、高校では英語なんて全く興味ありませんでした。「質実剛健」を売りにした高校にもイマイチ馴染めず、「麻雀部」。何が不満ってわけじゃないんですが、「何か違うぞ」っていう違和感。 その頃はわかってなかったんですが、あ

シアトル日記4

こんにちは。ペースが早いですが、更新させて頂きます。 W杯の開幕戦、ロシアとサウジアラビアの試合を皆さんは見られたでしょうか?私はチームメートと見ました! 私の想像はロシアが勝ったことによっていい感じです(^^)ってまだ始まったばっかだろってツッコミを入れてください(笑) 今からエジプトとウルグアイの試合を見るのでまだ結果は知りません。笑 そして、、、 前回でもちょっと触れましたが、私とチームメートでbracket作りました! チームメートの子にどこが優勝する

アメリカの大学で教えてみないか(7):教え方やエピソード

前回に続いて、380人の主に新入生向け、「社会学概論」の教え方や数あるエピソードからいくつか書いてみます。 まず、僕はシニアの教官なので、1年生向けの授業を担当する「必要」はありません。実際、来学期はこのクラスが時間を変えて9つ開講されますが、テニュアラインの教官(助教授、准教授、教授)は僕だけです。でも、ここ15年ほどは自分から進んでこのクラスを教えてます。 理由はいくつかあります。まず、高校を出てすぐの学生に大学に馴染んでもらえるように、できればベテランの教官が教えた

シアトル日記3

こんにちは。今日はシアトル日記3を更新したいと思います。とても幸せなことに私はシアトルにきて、やりたいことリストのほとんどがクリアできてます。そのうちの中でシアトルサウンダーズとシアトルレインの試合を見に行くと決めていてクリアすることができました✨ そしてありがたいことにホストファミリーがシーズンチケット🎫を購入しているので、席は一番前で見ることができました。 やはり迫力がありますよね、、、 サウンダーズの平均観戦人数は4万人越えです。4万人越えとはかなりの人数ではないで

アメリカの大学で教えてみないか(6):授業について

授業って一体なにをどうやってやるの?面白い逸話や日米の違いを表す出来事はあった?今日はこの辺について書いてみます。 ちょうど次男とそのGF、昔わが家にいた次男のわんこに会いにデンバーに来てます。見出し画像みたいな単純な光景の繰り返し。2日で20時間のドライブはさすがに疲れたので、投稿が遅れました。 僕の場合、授業は前に書いた通り、1学期に1つ、年間2つです。ここ何年かは秋学期に新入生向けの「社会学概論」、春学期に大学院初年度の必修講義、「重回帰分析」というレパートリーです

アメリカの大学で教えてみないか(5):お金の話

大学の先生ってお金なさそう... もっと豊かなでセレブな生活がしたい... そう思ってる人にこの仕事はやっぱり向いてないかも。今日はお金の話。 ズバリ、僕の子どもは二人とも「学者なんて絶対嫌だ」って思ってます。一人は医者になり、一人は外食産業で一発当てようとしてます。僕の家にお金がないのを見て育ったからねえw。 長男も次男も最初から州外の大学に行くなんてのは学費の問題で想定外。僕が教えてるLSUに州内生として行ったので、学費は無料。その後で医学部に行った長男は、僕が学費を