ゾーン 相場心理学 第4章
前回の 第3章はこちら
今回の章では、主にトレードに対しての捉え方と、心の底に根付いている【心理】についてまとめてみようと思う。
個人的に、あ〜なるほど、、と思ったのは【恐怖】について。
本書では、あるトレーダーがヘビを恐れていることを例にとっている。
ヘビを死ぬほど恐れていたトレーダーAは、ある日娘と共に友人の家に行ったのだが なんとその友人の子供がヘビを飼っていた。
Aはヘビを見た時、飛び上がって逃げたが、それに反してAの娘はヘビに興味をもった。
そして、Aは娘の反応にもショックを受けた、という話である。
この話から何が分かるかというと、ある対象物に対して自分が激しい恐怖感を抱いていても、他人がその対象物に対して同じ感情を共有するとは限らないということだ。
他人だから当たり前というのはさて置き、自分がとてつもない恐怖を抱いてるものに対して他人が全く恐怖を抱かない場面を目にしたら驚きだろう。
自分にとっての当たり前は、他人にとって当たり前ではない、ということである。
これをトレードに当てはめて考えると、自分が損失、間違い、失敗に対して恐れているとすると、トップの最高のトレーダーたちもそういう感情を抱いているかというとそれは違う。
彼らはそもそも恐れを抱かずにトレードしている。
そこが、彼らとそのほか大勢の違いである。
わたしたちの精神状態を、ソフトのプログラムとして見立ててみると、少しの狂いがあっただけで全体がバグってしまうことがある。
バグを治すには、そこの狂いを見つけることが大事だが 見つけるということも大変だ。
そして、その狂いや直さなきゃいけない部分がわかっていたとしても、どのように直すか技術的な部分が無ければ直せないのだ、、。
先程のヘビの例にとってみると、ヘビがいくら怖くないと頭の中で理解していても簡単に心理面では抵抗があるように。
このような矛盾点が出てくると、規律したトレードを行うのは難しい
初めから傷ついたプログラムのままでトレードを行なっている人が大部分だろう。そのままだと、成功するわけがないのは明らかだ。
頭の中でわかってても、思うような自由ならトレードを行えない、、という事態になりがちなのである。
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