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REO Speedwagon「Hi Infidelity」(1980)

80年代ロックの象徴的なバンドのベストセラーアルバム!

REOスピードワゴンジャーニースティックスを80年代3大アメリカン・バンドと呼ぶらしいです(昔はそう呼んでおりました)。その一角を担うREOスピードワゴン。1968年に結成、1971年にレコードデビューするも、本作までビックヒットはなし。本作で一気にブレイクしたバンドです。

本作は15週間連続No.1を記録し、1000万枚以上売れた超ビックヒットアルバムです。そして私が洋楽を聴き始めた頃にヒットしていた思い出深いアルバムでもあります。ただアルバムをじっくり聞き通したのは、今から15,6年前。後追いながらもその完成度の高さに驚きました。

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当時後追いで聴いて、改めて驚いたこと…。まずは①「Don't Let Him Go」がかっこいいこと。当時は④「In Your Letter」(邦題「涙のレター」ですね)が大好きで、そればっかり聴いてました。ポップス少年だったので、他のロック色の強い曲には関心がなかったのですね。
①の歪んだギターにリズミカルなドラムのイントロは思いっきりロックしてますね。以降コンサートのオープニング曲の定番となったようですが、それはよく理解できます。いや~、かっこいい。

そしてもう1点、驚いたこと。本作にあのトム・ケリーが曲作りとコーラスで参加していること!トム・ケリーはAORファンにはお馴染みのソングライター。70年代後半から80年代のAORアルバムのコーラスには殆ど彼の名前がクレジットされている筈です。トム・ケリー自身は70年代にフールズ・ゴールドというバンドでデビューし、80年代にはi-tenというバンドも結成してますね。ハイトーンコーラスに特徴のあるアーチストです。
そのケリーが③「Follow My Heart」と⑦「Out of Season」でメンバーと共作してます。

そしてコーラスでは大ヒット曲②「Keep on Loving You」、前述の素晴らしいポップス④「In Your Lette」、⑧「Shakin' It Loose」、⑩「 I Wish You Were There」で参加。さらに②、④、⑩ではリチャード・ペイジも参加していました!
REOスピードワゴンとケリーとは古い付き合いのようです。REOの下積み時代に、フールズ・ゴールドと交流があったのでしょうかね??

④「In Your Lette」では、よく聴くとハイトーン・コーラスが聴けますね。
当時MTVが流行りたての頃なので、今見ると恥ずかしくなるPVですね。女性がタイプで手紙を打つシーンとREOのライブ映像が合わさったもので、ピアノソロの部分ではタイプを打つシーンを重ね合わせてます。その後のキーボードソロはギターがソロを取ってますね。ずっとキーボードソロと思っていた音は、実はギターだったのでしょうか??

当時雑誌FMレコパル(確かそういう名前でした)にアーチストの漫画が掲載されており、REOスピードワゴンのストーリーが載ってました。リーダーのケヴィン・クローニンがケヴィン苦労人と表記されていたのが印象に残ってます。

当時のアメリカンロックの良さが詰まったアルバム。名曲揃いです。この後ヒットした「涙のフィーリング」も素晴らしいバラードですね。


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