見出し画像

Hall & Oates「X-Static」(1979)

デヴィッド・フォスター・プロデュースのポップアルバム

80年代のビッグアーチストであるホール&オーツが本当にブレイクする前夜のアルバム。セールス的には惨敗に終わった作品であることから、H&Oの作品のなかでも地味な印象のアルバムかもしれません。

画像1

邦題は「モダン・ポップ」。むしろ邦題の方がぴったりくるような気がします。
後に「Kiss On My List」という超名曲を発表する彼等ですが、その原型ともいえる曲が②「Wait For Me」。
これぞ「モダン・ポップ」、という気がします。デヴィッド・フォスターがいい料理をしてますね。H&Oはこの手法を完全に自らの音楽に消化してしまい、80年代を駆け抜けていくことになります。いつ聴いてもいい曲です。

このアルバムは後追いで1984年頃に買ったのですが、当時のお気に入りは
③「Portable Radio」や⑤「Who Said the World Was Fair」といったポップ&ディスコタッチの曲。
後のH&Oにはあまり見られない曲調であり、本作が不評だったのも時代に迎合したこのテの曲にあったと云われてます。しかし個人的にはH&O独特のポップさが漂う名曲だと思うのですが、如何でしょう。
素人が制作した、結構笑える「Portable Radio」のビデオがありましたので、アップしておきます。

笑えるといえば⑧「Bebop/Drop」のライブ映像。
下にアップしておきますが、ジョン・オーツがクィーンのフレディに見えてしまい、失笑してしまいます(笑)。

本作、⑦はレゲエだし、⑨⑩と更にニューウェーブを強調した作りなので、ひょっとしたらこうした過剰感が不評の理由かもしれません。正直B面の楽曲はデヴィッド・フォスターらしさもあまり感じられませんね。A面が飛び切りポップで素晴らしいので、その点ちょっと残念です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?