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Cecilio & Kapono「Night Music」(1977)

ハワイを代表するバンドのAORの名盤!

カラパナと供にハワイを代表するバンド、セシリオ&カポノ。1973年に結成されたセシリオ・ロドリゲスとヘンリー・カポノ・カアイヘウの2人組で、彼らのどの作品もサーファーご用達の海風を誘う素晴らしい作品ですね。

本作はそんな彼らの素晴らしい作品群のなかでも、もっとも人気の高い作品。特にボズ・スギャックスの超名曲「We're All Alone」がカバーされていることから、AOR度が極めて高いアルバムです。

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題名からするとムーディーな音楽を想像されるかもしれませんが、ハワイの風を誘うような、とても爽やかな曲が詰まっています。ジャケも素敵ですね。これは朝日でしょうか、夕日でしょうか?個人的には夜中~早朝に起きて九十九里へボディボードをしに行く車中にこれをよく聴いていたので、私のシチュエーションでは朝日なんですね~。朝聴くと爽快です。

私の大好きなオープニングナンバー①「The Nightmusic」。
盤によっては①と②が入れ替わっているようですが、断然「The Nightmusic」がオープニングのほうが素敵だと思います。爽やかなハーモニー、AOR系のメロディ、いいですね~。

ボズ・スギャックスのあまりにも有名な④「We're All Alone」は原曲より少しだけアップテンポでしょうか?本来こうしたバラードは、思いっきり泣かせるアレンジを施すものですが、ここでは彼ららしいハーモニーが生かされてますね。間奏のアコギのソロもgoodです!

⑤「Have You Ever Had That Feelin'」も好きですね。
スローテンポから始まりますが、ギターのカッティングに導かれてフィリーソウル的なノリに変わります。ストリングス、ファルセットヴォイスのコーラス、ギターカッティング、どれを取ってもフィリーっぽいのですが、トータルで聴くセシリオ&カポノ・サウンドなんですよね。全くフィリーに聴こえないのが不思議です。見事にAORしてます。

本作中、実は一番好きなのが⑦⑧のメロウな流れです。
⑦「Make It Up To You」、う~ん、メロウですね~。この音楽に身を任せてしまいます。メロディが綺麗なんですね。

そしてこの流れを受けて⑧「Here With You」・・・。
イントロのギターはソウル系ですが、やっぱりセシリオ&カポノ・サウンドですね。これもまたメロウで、ハーモニーにうっとりしてしまいます。エンディングのフルートソロは堪りませんね~。

⑦⑧あたりを聴くと、彼らのバックグラウンドは意外とソウルやフィリーにあり、それを美しいメロディとコーラスで包みこみ、彼ら独自の音楽にしているような気がします。特に本作がAORの名盤と言われているのは、そういったことによるのかもしれません。

久しぶりに海を見たくなってきました。

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