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山下達郎「PERFORMANCE 2024」

達郎さんの「PERFORMANCE 2024」に参戦してきました。
(以下一部ネタバレご注意下さい)


以下は会場に貼ってあった紙のポスター。会場入口近くには、このパネルが飾ってあったのですが、人だかりが激しく、私はこのポスターで断念。

場所は中野サンプラザ亡き後、達郎さんのライヴでは重要な拠点となったNHKホール。このNHKホール、東京人にとってはよくご存じと思いますが、後ろには奥渋谷と呼ばれている洒落た街が控えております。

万が一、地方からこのNHKホールに来られる方がいらっしゃるのであれば、少し早めに来られて、是非この奥渋谷で少し早めの食事を取られることをおススメします。ちなみに私の今回のチョイスは「Meals」という洒落たカフェ。あの有名なテオブロマの少し手前ですので、こちらで土産を買うも良し…です(高いですが)。

素材に凝った食事です。

さて、今回のツアー、43公演開催予定で、早くも3回目にしてNHKホール。相変わらず祝花がいっぱい飾ってありました。華やかですね~。

達郎さんは「NHKホールは声援が上から降ってくるような感じで、いいホール」と仰ってましたが、私の3階席からは、確かに結構な角度から見下ろす感じでしたが、メンバー全員が見渡せて、決して悪い席ではなかったです。

3階からどう見えるのか、今後のご参考のためにアップしますが、開演前も撮影禁止ということを踏まえ、気を悪くされる方が居られれば、この部分の記事は削除します。

まだ3回目ということで、話すネタがないという趣旨のことを何回も仰りつつ、観客との軽妙なやり取り、例えば同じ男性の熱い声援には「おじさん、同じことしか言わないね~」とか、女性の「かわいい!」とのコールに、かわいいポーズを瞬時にしたり…(笑)。前回の宇都宮公演では「シャンプー」の弾き語りをやり直したのは、ネタ帳(話すネタを取りまとめたもの)をキーボードに置きっぱなしにして、それが邪魔になったからと暴露したり…、達郎さん、お茶目だよなあと改めて痛感。

自身の「毒舌」については、「洒落」であることを何度も仰ってましたが、そういう洒落の通用しない世の中を嘆いてみたり。相変わらず達郎さんのライブは、彼の人となりも楽しめる内容でしたね。

以下印象深かった演奏曲を記しておきます(ネタバレにも繋がるので、気になる方は以下お読みにならないことをおススメします)。

当時スタッフから絶対売れないからシングル発表は辞めろと言われた「Paper Doll」。今、時を経て、ここでこうして演奏している曲なのに…、「ざまをみろ!」とまたまた達郎さん毒舌吐いてました(笑)。もちろんこれも達郎さん流の洒落ですからね。

Big Wednesday発売40周年を記念して披露された「ONLY WITH YOU」と「I LOVE YOU‥‥Part II」は、当時のツアーで使った音源を用いてアカペラで歌ってくれました。あの重厚なコーラス、心地よかった~。

達郎さん自身が大好きな曲だけど、7,8年やっていなかった曲として披露したのが「メリー・ゴー・ラウンド」。この曲も大好きなんですよね。特に伊藤広規の太いアタック音が響くベースが大好き。ここから本編ラスト3曲が絶品、達郎さんのライヴの真骨頂が発揮されていきます。

シュガー・ベイブ時代の「今日はなんだか」はすっかり達郎バンドの骨太な演奏に様変わり。後半、難波さん→柴田さん→鳥山さん→宮里さんのソロ廻しには見入ってしまいました。特に鳥山雄司さんの華麗なプレイは素晴らしかった。

続く「Let’s Dance Baby」は例のクラッカー(笑)。昨年は完全に取り残されてしまったあのクラッカー。この曲の2番に ♪ 心臓に 指鉄砲 ♪ という歌詞があるのですが、指鉄砲~バン!という感じでクラッカーを鳴らすことが恒例となっております。
実はこの曲の数曲前のMCで、達郎さんは必ず「今日初めて私のライヴに来た人?」って聞きます。今回もその質問があり、私の前の列の方々は初めての参戦だったようです。なのでこのクラッカーに驚いておりました。クラッカーを鳴らす手前でも、周りはゴソゴソしていないなあと思ったら、両隣の方々も鳴らしていなかった(笑)。でも「流石NHKホール、クラッカーの音が凄い」と達郎さん。

本編最後は待ちに待った「アトムの子」。このリズミカルなナンバーは、生で聴きたかったのです。小笠原さんの(拓海なだけに)巧みなスティック捌きがカッコいい。そして実はこの裏打ちの手拍子が難しい。隣の方が、ついつい表打ちの拍手になっているのを尻目に、最後まで裏打ち拍手で完遂致しました!!

この後、アンコールへ突入していくのですが、私…、不覚にも「Meals」でお茶をがぶ飲み、アイスコーヒーまで飲んでしまったことが災いし、数曲前から尿意を催してしまい…(苦笑)。この絶妙なタイミングで、横の人には超迷惑でしたが、急ぎトイレへ…。アンコールの1曲目「パレード」に間に合いましたが…。達郎さんのライヴは長丁場なので、トイレには要注意ですね(笑)。

何度も何度も我々に感謝していた達郎さん。アンコール3曲演奏後、最後に一人ステージに立ち、神妙にコメント。
今の世相を嘆き、せめてこの場(ライヴ)だけでも和んでいって欲しい、今人間に必要なものは冷静さと寛容さであると力説していた達郎さんでした。このメッセージを受けて、アカペラの「Your Eyes」を熱唱後、何度も我々に頭を下げ、名残り惜しそうにステージを後にされてました。

極上の楽曲とバンド演奏、そして恒例の「Ride On Time」での達郎さんの声量自慢(笑)に象徴されるように、71歳とは思えない迫力ある達郎さんのヴォーカル、魅力的なMC…、どれも素晴らしいもので、あっという間に2時間45分が過ぎていきました。
恐らくこの調子なら来年もありますね…。また参戦したい!


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