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私の大好きなRaspberries

それは突然の訃報でした。
エリック・カルメン、享年74歳。それはちょっと早すぎるんじゃないでしょうか。

1980年のリバイバル・ブームでモンキーズを知り、そこから洋楽にのめりこんでいった私ですが、自然とベイシティ・ローラーズ、ビーチボーイズ、そしてラズベリーズへと聴き込んでいったのですが、特にエリック・カルメン率いるラズベリーズは大好きでした。
もちろんエリックのソロアルバム、特にファースト「Eric Carmen」、セカンド「Boats Against The Current」も大好きでしたが、ラズベリーズが発表した4枚のオリジナルアルバムは特に大好きで、今もよく聴いております。

ラズベリーズを知らない方も多いと思いますので、エリック・カルメンを追悼する意味で、彼が残した素晴らしい資産、素晴らしい音楽を是非共有致したいと思います。

ラズベリーズはエリック・カルメンが在籍していたパワーポップバンドで、活動期間は1972年から1974年と、実に短命なバンドでした。でも彼等が残した4枚のアルバムはどれもが素晴らしく、また後世に多大な影響を及ぼしました。

セカンドアルバム「FRESH」のジャケットを模した壁紙をバックに

まずは彼等の2枚目のシングルで、最大のヒット曲でもある「Go All The Way」をどうぞ。この曲、福山雅治がDJを務めるFM番組のオープニングテーマにもなってます。ヘビーなギターと、妙にポップなメロディが絶妙なバランスで、いいですね~。

「Go All The Way」、実にヘビーなサウンドですが、コーラスが甘酸っぱいですよね。
お次はそのコーラスを生かしたナンバーの「Let's Pretend」をどうぞ。コレ、ベイ・シティ・ローラーズもカバーしてます。この曲はポップでキャッチーなBCRの音楽の原点なのかもしれません。
美しいメロディ、甘味なバラード、私の大好きなナンバーです。

彼等の楽曲のなかでも、かなりヘビーな「Tonight」。サードアルバムSide 3からのファーストシングルです。
このキース・ムーンを彷彿させるドカドカドラムもラズベリースの特徴です。エリック・カルメンがやたらとカッコいいですね。

面白い映像がありました!!!
ラズベリーズのプロデューサーはジミー・イエナーですが、彼がメンバーと一緒にコーラスをしている映像です。ジミーがコーラスもやっていたとは意外ですが…。
楽曲はビーチボーイズへのオマージュ・ソングの「Drivin' Aroud」。この曲も実は私、かなり大好きで、よくこのコーラスを真似させて頂きました。
それにしてもこの映像、お楽しみは演奏が終わった後。エンジニアの紹介をジミーがするのですが・・・(大爆笑な映像ですので、是非観てみて下さい)。

彼等のラストアルバム「Starting Over」からも切ない1曲を。
それが「Overnight Sensation」。ヒット曲が欲しいと歌うこの曲、バンドのメンバーも2人代わり、心機一転、制作に臨んだものですが、結局はラズベリーズはこの作品を最後に、ヒット曲どころか解散してしまいます。
ラフマニノフが大好きなエリックらしい静と動が生かされた名曲なんですけどね。

これら5曲だけでなく、他の曲も、そしてラズベリーズはどのアルバムも素晴らしいのです。是非聴いてみて下さい。
エリック・カルメンはポール・マッカートニーに匹敵するメロディーメーカーだと思ってます。もう既にエリックは25年以上も新譜を発表すらしていなかったのですが、でも…、早逝が悔やまれます。
彼が残していった素晴らしいポップスは、しっかり後世に引き継いでいきたいと思います。R.I.P.

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