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Jim Messina「Oasis」(1979)

春めいた日になりそうです。こんな時は素敵なAORアルバムをどうぞ。
ジム・メッシーナ・・・、一般的にはロギンス&メッシーナの片割れ、もしくはバッファロー・スプリングフィールドポコのメンバーとして著名ですが、彼のソロアルバムについてはあまり広く知られていないかもしれません。
ただこのソロデビュー作はAORの名盤として有名。実際、それまでのジムのキャリアからはちょっとイメージの違う、素敵なAORアルバムに仕上がってます。

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なんだかジャケットのジムの容姿からして爽やかな雰囲気が漂ってきます。
そしてそのジャケットの雰囲気そのままの、爽やかで軽快なラテンビートに導かれる①「New And Different Way」。心地よいサックス。う~ん、ジムってこんな音楽やるんだっけ?って感じですね。

続いてファンキーチューンの②「Do You Want To Dance」。
あまりコッテリ感のない、むしろライトなAORと呼べるかもしれません。ボズのシルク・ディグリーズの世界。こちらもホーンのソロがGood。それに続くギターソロもいいですね。このギターソロはジム自身のプレイでしょうか。ホーンの使い方とか、スティーリー・ダンのようにも聴こえます。

世のAORファンを虜にした楽曲が③「Seeing You」。やっぱりイイ曲です。
イントロのギターなんて、実に味があります。これもジムのプレイでしょうね。

  ♪ Seeing you for the first time
   Was such a sweet dream ♪

なんてメロウなチューンなんでしょう。出だしの歌詞からメロウな世界に引き込まれます。素敵なサックスもこの時期の夜にぴったり。ナイトドライブにぴったりですね。

これまた私のお気に入りのナンバーの④「Free To Be Me」。
このヴォーカルってボズ・スキャッグスに似てなくもないです。当時のディスコブームを反映したようなノリのいい1曲。このノリにあわせてヴォーカルもちょっと崩した感じにしているのでしょうか。

ジム・メッシーナって、相方のケ二ー・ロギンスのソロ活動と比較すると、かなり地味な感じは否めません。実際ケ二ーのソロ活動はヒット曲を連発してますしね。一方ジムのソロのヒット曲って、ちょっと思い浮かびませんね(苦笑)。
でもこのデビューアルバムを聴いていると、ジムもいいなあと思ってしまいます。AORの名盤と呼ばれるアルバムだけあって、実に心地いいし。
今週末はこのアルバムをお供に過ごしたいと思ってます。

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