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The Style Council「Our Favourite Shop」(1985)
スティングとポール・ウェラー。この2人、両者ともバンド解散後の音楽性が大きく変化していったという意味では似てますね。スティングはジャズ志向へ。そしてポール・ウェラーはモッズバンドであったThe Jamとは大きく変わり、The Style Councilでボサノバ・ジャズ・ソウル・フレンチポップ・ファンク等を貪欲に吸収した洒落た音楽を発表していきます。
本作は1985年に発表したスタカンのセカンドアルバムです。
![](https://assets.st-note.com/img/1691502844969-330pmv6VF0.jpg)
リアルタイムでは⑭「Walls Come Tumbling Down!」と⑮「Shout to the Top」が大ヒットを記録していたので、本作はよく聴いてました。
当時から名曲然とした⑮「Shout to the Top」は今聴くと、ストリングアレンジがロジャーニコルズ&ザ・スモールサークル・オブ・フレンズっぽいですね。ポール・ウェラーはロジャニコの存在を知っていたのでしょうか??
しかし今の人にとってはこのイントロを聴いて以前のフジテレビの「特ダネ」を連想してしまうのでしょうね。
それからパンキッシュな⑭「Walls Come Tumbling Down!」。当時も「Shout・・・」よりこっちのほうが好きでしたね。ポールのソウルフルなシャウトとD.C.Leeの絡みヴォーカルが刺激的だし、メロディもいいんですよね~。名曲です!
でも今この曲の詞を読み返すと、実はメロディだけでなく詞も凄くパンキッシュなんですね~。
だって題名からして「!」が付いてますからね(笑)。
♪ 僕たちはいつだって権威を信頼しろと教えられてきたけど、やってみなけりゃ、分からないじゃないか ♪
この詞って、ザ・フーの「Won't Get Fooled Again」に似ていると思いませんか??
間違いなくポールはこの曲を下敷きにしたと思われます(多分)。
本作、もちろん⑭⑮の強烈な曲も魅力的ですが、②~④の流れも非常に魅力的ですね。
②「All Gone Away」はボサノバ・ポップ。まさにフリッパーズ・ギターのようなネオアコの世界。木漏れ日が差す天気には最高な1曲ですよ。フルートがフレンチポップっぽくていいですね~。
③「Come to Milton Keynes」がまたえらいポップ。ポールどうしたの???と思ってしまうほどのポップソング。これもロジャニコっぽい。
でも実はこの曲、かなり過激な詞です。
♪ May I slash my wrist's tonight
On this fine Conserratire night ♪
メロディとえらいギャップがあります。これがスタカンの魅力でしょうか??
そしてそれに続く④「Internationalists」!!
これはポールがシャウトするファンクチューン。まあ題名の通りの過激な曲なんですが、ポップな③のあとの④というのが、彼等の音楽の幅の広さを現してますね。
この曲も大好きです。LIVE AIDでのライブ映像をどうぞ。
⑪「Luck」も曲の展開などロジャニコそっくりです。
渋谷系といわれた人達(フリッパーズギター等)がスタカンやロジャニコを下敷きにしたと云われてますが、やっぱりポールもロジャニコが好きだったんでしょうかね。
楽曲はお洒落でも詞は相変わらず怒っている、魂の籠もったアルバムです!
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