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Huey Lewis & The News「Sports」(1983)

80年代前半の洋楽。当時、音楽のことは全くこれから…という少年にとって、聴くもの全てが新鮮でした。このヒューイ・ルイス&ザ・ニュースも大好きなグループでしたね。いつものようにNHK-FMの「リクエストコーナー」でアップデイトな洋楽をチェックしていると、そこから流れてきた「Do You Believe in Love」に感動。すぐに彼等を好きになりました。

そして発表されたのがこのモンスターアルバム。とにかく分かりやすい(笑)。恐らく今でこそブックオフの280円コーナー扱いされてしまっている彼等ですが、当時、この分かりやすさに感激したものです。

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1983年のアルバム年間チャートでマイケル・ジャクソンの「スリラー」に次いで、2位を記録しました。とにかく売れに売れたという感じでしたね。

当時からポップスが大好きだった私は、このアルバムのなかで⑦「If This Is It」が大好きでした。今でもイントロのドラムロールから、イケ面クリス・ヘイズの伸びやかなギターを聴くと、心がウキウキしてきます。ドゥーワップ調のコーラスなんかも好みだし、AOR的ないかにもカリフォルニアの青い空的なギターソロなんか最高ですね。
この曲を聴くとメンバーが砂浜に埋もれているMTVを連想してしまいます(笑)。しょっちゅう流れてましたね。

あとこのアルバムでは全く語られることがないハンク・ウィリアムスの⑨「Honky Tonk Blues」も大好きでした。
当時モンキーズのマイク・ネスミスが大好きで、彼のカントリーソングを愛聴してましたので、カントリーにはすぐに反応していたんですね。
またR&B志向の強い彼等が、こんな純粋なカントリーソングを歌うとは驚きでしたし、ドゥービーブラザースのジョンマクフィーのスティールギターがゴキゲンなんですよね。

シングルビックヒット曲である①「The Heart of Rock & Roll」、②「Heart and Soul」、④「I Want a New Drug」、⑤「Walking on a Thin Line」は今更言うまでもない名曲ですね。確か④「I Want a New Drug」は映画「ゴーストバスターズ」の主題歌の盗作疑惑が持ち上がったような記憶があります。

また骨太な演奏が印象的な⑤「Walking on a Thin Line」は今聴いてもかっこいいですね。詞の内容も実は硬派な内容です。ヒューイの歌声は魂を感じさせます。

この後、1986年「FORE!」、1988年「Small World」とアルバムを発表していくのですが、私のヒューイ熱は本作をピークに急速に下降していってしまいました。彼等の明快な演奏を面白く感じなくなっていったのかもしれません。当時の貪欲な少年にとって、本作は新鮮に感じていたのですが、だんだん年を取っていったということかもしれませんね。

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