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Led Zeppelin「Led Zeppelin II」(1969)

私にとってレッド・ツェッペリン(ZEP)は、他のどのハードロックバンドより神聖な存在です。特にドラマーのジョン・ボーナムはその卓越したオリジナリティに、ただ敬服するばかりです。中学時代に後追いで本作に出合い、①「Whole Lotta Love」のサイケがかったハードロックに感動していたものです。

ZEPはご存知の通り、ロバート・プラントジミー・ペイジジョン・ポール・ジョーンズジョン・ボーナム(ボンゾ)の4人組で、1968年にデビュー。ニュー・ヤードバーズとして期待され、ブルースを見事にロックに消化した形で、ファースト・アルバムは大ヒットしました。

そして本作。ファーストはかなりブルース色が強いものでしたが、ZEPは本作で早くもZEPサウンドを確立させます。見事なハードロックですね。リフの嵐。1969年から1970年にかけて大ヒットします。70年代の幕開けに相応しい歴史的名盤。

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リフといえばこの曲、①「Whole Lotta Love」。ハードロックの名曲です。もし聴いたことがない方がいらっしゃれば、是非このイントロと間奏に感動してください。間奏部分は学生当時、非常に薄気味悪く感じましたね(笑)。ビーチボーイズのグッド・バイブレーションで有名なテルミンという楽器が使われてますが、それ以上にジミー・ペイジの怪しげなスライドギターが怖いです。
間奏からリフへ入るフェーズはもう最高。4分強のこれぞハードロック。

ジョン・ボーナムのドラムも凄い迫力。スネアのため打ちが見事なグルーグ感を生み出してます。下の写真は当時のボンゾのドラムセットです。たったこれだけなんですね~。

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中学時代は②「What Is And What Should Never Be」や③「The Lemon Song」、⑨「Bring It On Home」等のブルース色の強い曲は苦手でした。これらの良さがまったく分からなかったのでしょうね。
でも特に⑨「Bring It On Home」の中盤以降のハードロックの部分は見事なリフですね。かっこいい!

④「Thank You」や⑦「Ramble On」のアコースティックなZEPは、次作「Ⅲ」で見せたサウンドを予感させますね。
⑦「Ramble On」は今聴くと、サビのタメの部分とか、意外とキャッチーなメロディとか、魅力的な作品です。

中学時代に一番好きだったのは⑤「Heartbreaker」~⑥「Living Loving Maid (She's Just A Woman)」のメドレー。「Heartbreaker」はリフが印象深く、ジミーがギターソロを弾きまくります。そして曲は速い展開へ…。古典的ハードロックの名曲ですね。続く⑥「Living Loving Maid (She's Just A Woman)」は通なファンにとってはそれ程興味を惹かない曲かもしれませんね。ちょっと安易なロックで、本作のなかでは異例な曲。でもこのノリはZEPならでは。爽快なロックですよ。

そして本作のもうひとつの目玉的トラックがインストナンバーの⑧「Moby Dick」。イントロのギターリフが強烈なので、ギタートラックと思われますが、中間からはボンゾのドラムソロへ。これ手打ちなんですね~。当時誰がドラムソロを手打ちでやったでしょうか?あとハイハットにタンバリンを付けた人はボンゾが最初かな。「モビーディック(白鯨)」というタイトルも、ボンゾのプレイそのものを表すようでカッコいい。
貴重なライブ映像もアップしておきます。

個人的にはボンゾあってのZEPと思ってます。いやいや4人の誰が欠けても、ZEPは成り立ちませんね。事実ボンゾが1980年に他界して、ZEPは空中分解してしまいますね。

本作はハードロックの金字塔的アルバム。何度聴いても、いつ聴いても感動です…。

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