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Ozzy Osbourne「Blizzard Of Ozz」(1980)

ブラック・サバスのヴォーカリストとして70年代ハードロック界に君臨していたオジー・オズボーン。70年代末にグループを脱退。ドラック&アルコール漬けの毎日、失意のどん底に落とされていきますが、妻シャロンとの出会いから再度グループ結成を決意。そこにランディ・ローズが現れたのです。

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アイドル写真ではありません。ランディ・ローズはクワイエット・ライオットに在籍していましたが、このオジーとの出会いから頭角を現し、オジーのファーストソロ作(本作)でオジーとランディは多くのロックファンの心を掴んでいくのです。この時代におけるハードロックの超名盤。

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ランディ・ローズのギターは情熱的で、容姿からは想像がつかないほど「ワイルド」な奏法にあります。ワイルドといっても、実はクラシック・ギターに熟知しており、④「Dee」などを聴けばそのバックグランドはお分かり頂けると思います。オジーのソロ作なのに、④のようなギターソロ、しかもクラシックギターソロを収録していることを鑑みると、オジーはランディの才能に惚れ込み、尊敬していたのだと思われます。

またその技術ゆえに一音一音のソロが粒のようにクリアに聴こえ、早弾きも一層ワイルドに聴こえます。それはライブの定番となった①「I Don't Know」、名曲②「Crazy Train」、オジーらしさが爆発した⑥「Mr. Crowley」にあたりで聴かれます。

本作にはハードな曲もカッコいいのですが、名バラードの③「Goodbye to Romance」も素晴らしいのです。特にこのギターソロが絶品。

でも1982年3月19日に悲劇が起こります。飛行機事故でランディ・ローズが25歳という短い生涯を終えるのです。
当時ハードロック、へビィメタルのイメージが不良・悪といったものであったのは事実ですが、ランディのギターに対する真面目な取り組みを見ていると、とてもそのようには思えませんでした。
そしてそれはオジーも同じように感じていたのでしょう。こんなナイスガイとバンドを組める幸せを感じていたに違いありません。

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