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Creedence Clearwater Revival「Willy and the Poor Boys」(1969)

昔、新橋に洋楽カラオケバーがあり、よく通ってました。見ず知らずの先客様がいらっしゃる中、最終的には皆で堪能するという構図でした(笑)。
私はCCRもよく歌っていて、特に「Lookin' Out My Back Door」は気持ちが良かった~。

という訳で今回は偉大なるアメリカンバンドのCCRに敬意を称し、彼等の4作目を紹介します。
正式名称はCreedence Clearwater Revival。略してCCR。ジョン・フォガティのワンマンバンドで、殆どの作品は彼の自作です。1968年にデビューし、7枚のアルバムを発表するも1972年に解散します。彼等がスゴイのはシングルヒットも確実に量産していくなかで、高品質なアルバムも発表していったところです。ブルース、C&W、スワンプ、アメリカの良心ともいえる音楽を発表していったバンドですね。

本作は1969年に発表。1曲目からCCRらしい曲でスタート。それが①「Down on the Corner」です。

ポップなんですが、スワンピーな感じで土臭い感じが堪りませんね。それからなんといってもジョンの豪快なヴォーカルが素晴らしい。
下の写真がCCRなんですが、実は当初私はジョンは左から2番目の髭オヤジだと思ってました。だってあんなに豪快なヴォーカルはこんな顔しているでしょ(笑)。ところが実際はジョンは一番左の線の細そうな御方。ちなみに髭オヤジはドラムのダグ・クリフォードです。

③「Cotton Fields」はレッドベリー作のフォークのスタンダード曲でCCRはカントリー臭く演奏してます。これがいいんですね~。幼少時代、これはよく聴いてました。ビーチボーイズもカバーしてますね。

彼等のアルバムには強烈なブルースやR&Bが数曲収録されてますが、本作でいえば⑤「Feelin' Blue」と⑩「Effigy」がそういった楽曲です。つまりA面、B面のラストトラックですね。
シングルに馴染んだ耳は、この2曲には違和感を覚えることでしょう。でもこうした粘っこいロックにも彼等の骨太な姿勢が現れているような気がします。またこうした楽曲が加わることで、彼等のアルバムの評論家からの評価は非常に高いものとなっていると思われます。

B面トップの⑥「Fortunate Son」が本作中、一番強烈なロックでしょうね。大好きです。
映画「フォレストガンプ」をご覧になった方も多いでしょう。ベトナム戦争のシーンで、この曲が効果的に使われてました。
この曲、当時のベトナム戦争推進派の政治家、軍部を強烈に皮肉ったもの。ホントにかっこいい曲なのでYouTubeをアップしておきます。見るたびに心が熱くなります。
またジョンの声を知らない方もこれを機会に是非彼の熱いヴォーカルを聴いてみて下さい。まさにジョンのヴォーカルが吼えるように聴こえます。

⑦「Don't Look Now」はなんとロカビリースタイルです。⑥でジョンは吼えていたと思ったら、ここではプレスリーのような唄い方をしています。

そして⑧「The Midnight Special」はトラディショナルソングですが、CCRが最高のアレンジをしてます。徹底的に土臭く、サザンロック的に演奏してます。こうした楽曲にジョンの声は合っているんですよね。

本作はアルバムのクオリティが極めて高く、CCRのシングルヒット的な要素と、アルバム全体を通じた聴き応えと両方堪能できるものですね。もちろん次作の「Cosmo's Factory」も超おススメです。

最後に私の熱唱した「Lookin' Out My Back Door」(「Cosmo's Factory」収録)をアップしておきます。これも名曲です。CCR最高!


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