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John Mayer「Sob Rock」(2021)

暑い4連休ですね…。名古屋の蒸し暑い夏に比べたら、こちら千葉の夏は過ごしやすいものですが…。

さて、今月のレココレは「70年代ハード&ヘヴィ・アルバム・ランキング100」特集。ハードロックが大好物なので、買おうか迷っていたところ、隣に山積みされていたのがギター・マガジン。表紙はジョン・メイヤー…、インタビューも含む力の籠った特集記事です。これだけのジョンの特集記事ってあまりなかったので、今月はギター・マガジンを購入。これを片手にジョンの新作を堪能しております。

あまり皆さんご興味ないと思いますが、ジョン・メイヤー…、彼の作品はどれもがかなり渋い内容です。全くコマーシャリズムを感じさせないし、1回聴いただけじゃ、あまりその良さが分からないような…そんな作品を毎回発表されます。そして今回は我々が大好きな80年代をテーマとしたもの。ジャケットからして、そんな雰囲気を漂わせてます。

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1977年生まれのジョンが、聴いていて心地よく感じるポップミュージックが80年代の曲ばかり…ということらしい。そしてその時代の音をフューチャーした作品が本作。といってもベースはジョン・メイヤー節が漂う曲ばかりですが。プロデュースはドン・ウォズとジョン自身。

このアルバムからの4枚目のシングルで、アルバム発表直後に発表された①「Last Train Home」。こちらはアレンジが80年代風。ジョン自身が「リードギターがエリック・クラプトン、リズム・ギターがスティーヴ・ルカサー、シンセが露骨なまでにTOTO…、ドラムはフィル・コリンズ」と語ってます。80年代風のPVもいいですね。ジョンにしてはちょっとポップな楽曲。ちなみにキーボードはエリック・クラプトンのバンドメンバーでもあるグレッグ・フィリンゲイズ。後半に登場してくる美人シンガーはマレン・モリス。

今からなんと3年前に発表されていたシングルの③「New Light」。
アップした映像は21日にアップされたばかりのスタジオライブの映像。こちらも①と同様の路線。但し間奏はジョンのダンサブルな鋭いカッティングギターが楽しめます。その後に続くコンパクトなギターソロもジョンらしい。なんてことはない作品なのに、妙に耳に残るのがジョンの楽曲の特徴。この曲もそういった楽曲ですが、やはりセクシーなジョンのヴォーカルが魅力的なんだと思います。

ダイア―・ストレイツ風な⑤「Wild Blue」。
ナチュラル・トーンなギターの音色。マーク・ノップラーっぽいですね。曲はかなり地味な印象ですが、この曲に渋いギターが絡むと、ギターが奏でるメロディが光りますね。味わい深いです。

本作中、一番のお気に入りは⑦「Till The Right Ine Comes」。
ちょっとカントリー風味の効いたサウンドは、従来からのジョンの持ち味。ミディアム・テンポのオーソドックスなナンバーですが、間奏のギターソロとか、かなりいぶし銀的な要素満載。アメリカ本国では、こうした楽曲って人気が高いんだろうなあと思います。

エンディングはアコースティックなバラードの⑩「All I Want Is To Be With You」。
疾走するロックもいいですが、たまにはこうした壮大なアメリカの大地を連想させるようなバラードもいいものです。中盤、コーラスが入る辺りからアレンジも壮大になってきます。そして最大の聴き所はエンディングにかけてのジョンのエモーショナルがギターソロでしょうか。

ちょっと渋すぎましたかね~。ジョン・メイヤーのアルバムって何回も聴くことで、その良さが理解出来てくるもので、今回もしばらくは私のヘビーローテーションとなりそうです。

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