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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2022年12月の記事一覧

大貫妙子「Grey Skies」(1976)

シティポップが世界的に注目されている中、大貫妙子の作品ではセカンドの「SUNSHOWER」、サードの「MIGNONNE」が名盤として語られることが多いのですが、今回ご紹介する彼女のデビューアルバムは、その陰に隠れちゃっているイメージが私にはありました。実際それほど聴き込んでもいませんでしたし。 でもこのアルバムも素晴らしい内容であることを最近改めて認識した次第です。内容的にはシュガーベイブの延長線上にありながらも、当時の大貫妙子が持つ世界観を、アレンジャーの山下達郎、細野晴臣

ブレッド&バター「Late Late Summer」(1979)

こちらでは洋楽中心に勝手気ままに好きな音楽を綴っておりますが、実は邦楽も大好きです。特に70年代~80年代の日本のロック・歌謡曲・ニューミュージックはかなり好みなんですよね。ですからこの辺りの情報には飢えております(笑)。 先日、ご紹介を受けた「昭和40年男 12月号」という雑誌の「俺たちニューミュージック世代」という特集記事にも同様の匂いを感じ、早速購入、熟読しております。 あの当時のスターだったアリス、渡辺真知子、尾崎亜美のインタビューはもちろん、裏方のキーマンだった方

BOØWY「JUST A HERO」(1986)

学生時代、BOØWYのコピーバンドをやっていた関係で、BOØWYの音楽は頭にこびりついてしまってますね~。以前こちらでも「BOØWY」を記事にしてますが、やはり本作が彼等の最高傑作だと思ってます。 BOØWYのオリジナルアルバムは実は6枚しか発表されてません。 以下列挙しておきます。 1.MORAL(1982年) 2.INSTANT LOVE(1983年) 3.BOØWY(1985年) 4.JUST A HERO(1986年) 5.BEAT EMOTION(1986年) 6

楠瀬誠志郎 「一時間遅れの僕の天使」 (1990)

12月に入りました。クリスマス・シーズン到来ですね。 でも歳を取ると共にクリスマスがビッグイベントでもなんでもなく、ちょっとした華やかな1日くらいにしか思えなくなってきてますね。 ただ当時クリスマスシーズンに聴いていた音楽だけは、当時のワクワクしていた思いを自分に届けて来てくれます。本当に音楽って素晴らしいものです。 私の好きなJ-POPでいえば大滝詠一や山下達郎といったナイアガラ系アーチストですが、楠瀬誠志郎はそのフォロワーといえるでしょう。楠瀬さんのこと、皆さん、どれだ

キリンジ 「Fine」 (2001)

ちょっと昔に大好きだったキリンジ。キリンジって意外と知らない方も多いかもしれないですね。堀込兄弟ユニット。主に弟がリードを務めるのですが、2013年に弟がユニットを脱退してしまいました。 彼らのセカンド「47’45’’」やサード「3」も大好きで、その音楽は洋楽好き、特にスティーリーダンなんかがお好きであれば飛びつくようなサウンドです。そしてこの4枚目の「Fine」はもう発表から20年以上経った作品ですが、やっぱりいいですね。ただ1~3枚目と比べたら、ちょっとブルージー、R&