マガジンのカバー画像

音楽の杜がおススメする邦楽

170
人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

久保田麻琴と夕焼け楽団「Dixie Fever」(1977)

最近、久保田麻琴の音楽にハマってます。全く知らない方が多いと思いますし、私もスルーしていたのですが、たまたま1977年発表の「ラッキー・オールド・サン」の1曲目「陽のあたるところへ」を聴く機会があって、驚愕…。まるでジャクソン・ブラウン、いや、ジャクソン・ブラウンが日本語で歌っているのか…と勘違いしてしまうほど。そこから更に彼の音楽をチェックしていくと、細野晴臣さんがドラムで参加している「ハワイ・チャンプルー」とか、かなり私好みの音楽をやっていることが判明。 そんな久保田麻琴

濱田金吾「midnight cruisin'」(1982)

レココレ9月号は「シティ・ポップの再定義」と題した特集でしたが、相変わらず賛否両論ありますね~。ここには127枚の再定義されたシティポップのアルバムが紹介されてますが、さすがに近藤真彦、少女隊、44マグナムまでセレクトされているのはどうかなあ~と。かなり確信犯的な感じもしますが…。 でも往年の定番アルバムもピックアップされてまして、その中の一枚…、今回初めて聴いてかなりハマってしまったアルバム、浜田金吾の「midnight cruisin'」をご紹介致します。 同時期に同じ

佐野元春「SOMEDAY」(1982)

80年代の佐野元春の超名盤。まあ、今更こんな名作をご紹介するまでもないのですが・・・。でもひょっとしたらこのアルバムを知らない若い方々が居られるのではないかと思い、ご紹介する次第です。 Amazonのレビューでも圧倒的に5つ星評価が多いですね。でも2つ星、1つ星なんて評価もありますが、こうした評価を読むのも結構楽しみだったりします。なぜそう思うのか・・・、個人的にはこのアルバムはJ-POP史上の金字塔的アルバムだと思っているので、自分とは違う意見の評は気になります。それぞれ

村田和人「My Crew」(1984)

気付けばもう9月も終わりですね。去り行く夏に…、急に村田さんの「Summer Vacation」を聴きたくなり、この1枚を聴いておりました。 村田和人さんが亡くなられて、もう6年以上が経っているんですね。夏になるとよく聴いてました。私の大好きなアーチストの一人です。 本作は自身初プロデュース作品のサード・アルバムで、気心しれたバンドメンバーがレコーディングに参加してます。そしてもちろん山下達郎さんのみならず、竹内まりやさんも参加。 オープニングはちょっとハードなロックナン

大江千里「未成年」(1985)

ユーミン・フォロワー、大江千里3枚目の極上ポップスアルバム大江千里さんについては賛否両論あるかもしれませんね。決して歌がうまい訳ではありません。しかしポップスとしての曲の質は一流と思ってます。 特にこのアルバムは鬼才清水信之がプロデュース・アレンジを全面的に担当し、大江千里のポップスセンスを清水信之がうまく引き伸ばした、超名盤です。 発表は1985年。私がまだ高校生の頃でしたが、1984年に先行シングルカットされた⑨「十人十色」にすっかり参ってしまいました。当時、CMソン