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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2022年7月の記事一覧

渡辺貞夫「How's Everything」(1980)

月曜日の朝、天気の良い気持ちよい朝を迎えてます。なので気分晴れやかなフュージョンをご紹介致します。 日本を代表するサックス奏者の渡辺貞夫。 このライヴアルバム、1980年の日本武道館でのライヴを収録した名盤。何といってもバックミュージシャンがスゴイ。 Richard Tee、Steve Gadd、Eric Galeのスタッフ組。それからRalph MacDonaldにAnthony Jackson。Jeff Mironovに大御所Dave Grusin。デイヴは東京フィルハ

泰葉「TRANSIT」(1981)

6月29日に泰葉の4枚のアルバムがリイシューされました。正直、泰葉といえば「フライディ・チャイナタウン」しか知らず、かつあの破天荒な強烈なイメージしか浮かばず、ついついスルーしてしまうところでしたが、たまたまサブスクでもチェック出来たので、デビューアルバム1曲目を何気なく聴いてみたら…、これが完全なシティポップ。しかも明らかに私の大好きな井上艦サウンドで実に素晴らしい…。 各曲のクレジットは不明ですが、全曲作詞:荒木とよひさ、作曲:海老名泰葉、アレンジは井上艦・若草恵・矢野

村田和人「ひとかけらの夏」(1983)

こちら関東は少し晴れ間が出て来て、暑くなりそうな予感。こんな休日の朝は村田和人さん。私が彼のアルバムの中で一番最初に聴いたのが本作です。村田和人のセカンドアルバム。 山下達郎、竹内まりや、青山純(ドラム)、伊藤広規(ベース)、そして村田和人、この辺が私のJ-POPのツボなんですが、本作はこの魅力が詰まってます。もちろんプロデュース&アレンジは山下達郎。 全編に夏の香りが漂っていますが、まずは①「一本の音楽」でノックアウト。どこまでも伸び行く村田和人のヴォーカル。青山純&伊藤

松田聖子 「Citron」 15th (1988)

松田聖子、15枚目のオリジナルアルバム。 正直、彼女のアルバムについては「Windy Shadow」あたりが限界なのですが、AOR好きな私にとっては本作はやっぱりスルー出来ないアルバムなんです(といいつつ今まで長らく聴いていなかったのですが)。それは本作のプロデューサーがデヴィッド・フォスターだからなんです。 もちろんデヴィッド・フォスターはAOR好きにとっては神様みたいな存在。70年代~80年代初頭のAORを牽引していたのは間違いなく彼であり、ジェイ・グレイドンでした。そん

TUBE「Summer City」(1989)

おはようございます。 いきなり暑くなりましたね~。というか暑すぎます(苦笑)。 通勤電車内、いつも長時間座っていられるのですが、あまりの夏模様に無意識にスマホでTUBEのLIVEをチェックしてました。私、TUBEの大ファンで、学生時代はバンドでコピーもしておりましたが、そんな私なので、ついつい猛暑の中、TUBE熱が復活してしまいました。 今回ご紹介するTUBEの作品は、彼等にとってもターニングポイントとなった重要な作品です。そして私にとっても学生時代に聴きまくった想い出が詰