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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2022年3月の記事一覧

大滝詠一「大瀧詠一」(1972)

3月21日、大滝詠一の日にナイアガラ関連のいくつかの作品がネット配信開始となりました。個人的にはBGMとして最適な「NIAGARA SONG BOOK」「NIAGARA SONG BOOK 2」にも期待しておりましたが、やはり大滝詠一先生のファーストアルバムに期待しておりました。実はこの作品は長らく未聴だった作品なんです。実際サブスクで聴いてみて、はっぴいえんどの延長線上にあるようなサウンドに大満足。恐らく多くの方々はよく知っている作品かと思いますが、一応この超名盤をご紹介し

ナイアガラ・トライアングル「Niagara Triangle vol.2」(1982)

今月のレコード・コレクターズはナイアガラ・トライアングル「Niagara Triangle vol.2」の特集らしいですね。 1982年3月リリース。今では考えらない大滝詠一、佐野元春、杉真理の3人が一堂に会したコラボレーションアルバム。 大滝がナイアガラ、佐野がエピック、杉がCBSと各々所属レーベルが違うのですが、同じソニーグループということで実現したもの。 当時大滝詠一は前年に世紀の名作「A LONG VACATION」を発表し、乗りに乗っていた時期。かたや佐野元春、杉

大滝詠一「EACH TIME」(1984)

本日は大滝詠一の日です。この日、1981年3月21日に「A LONG VACATION(ア・ロング・バケイション)」はリリースされたのでした。それを記念して…ということですね。 そして今日は大滝詠一ファーストアルバム&ナイアガラ作品のサブスク解禁日。特にファーストアルバムはじっくり聴きたかった1枚なので、楽しみですね~。 さて、今日はその大滝さんの夏の定番アルバムの登場です。 私の社会人1年目、最初に配属された支店の食堂のおばちゃんが、大滝詠一氏の叔母さんでした。よくその叔

稲垣潤一「No Strings」(1985)

シティ・ポップスが堪能できる名盤  大学生時代、もっとも良く聴いたアーチストはJ.I.こと稲垣潤一かもしれません。彼からは音楽の魔法をいろいろと教えられました。大学生生活のあらゆるシーンに、彼の音楽が染み込んでいます。 リアルタイムに聴いていたのは7枚目の「Mind Note」や8枚目の「Edge of Time」ですね。それより前のアルバムは後聴きですが、本当にJ.I.はよく聴いてました。 大ヒット曲「ドラマティック・レイン」の頃の初期J.I.は、多彩なシティ・ポップスの

氷室京介「JEALOUSYを眠らせて」(1990)

古い洋楽を中心にnoteに綴っている私ですが、実は学生時代はBOOWYの熱狂的なファンで、バンドでもしっかりカバーしておりました。BOOWYのLAST GIGSはチケットが取れず、警備員のバイト(確か本田芸能だったと記憶している)で潜入したこともあります(笑)。 BOOWY解散後、ヒムロック(氷室京介)の活動に興味津々で、彼の1988年発表のファーストソロアルバム「FLOWERS for ALGERNON」は期待通りのかっこよさに大満足でした。 そして2作目のアルバムが発表