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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2021年12月の記事一覧

オフコース「秋ゆく街で ⁄ オフコース・ライヴ・イン・コンサート」(1974)

早いもので2021年も終わろうとしております。 今年はいつになくミュージシャンの訃報を聞いたような気がします。フィル・スペクター、チック・コリア、ジム・スタインマン、アル・シュミット、チャーリー・ワッツ、デヴィッド・ラズレー、私が敬愛していたマイク・ネスミス…。日本でも和泉宏隆、数原晋…、そして忘れてならない村上”ポンタ”秀一…。特にポンタさんはパワー溢れるドラムプレイが強烈に印象に残っていたので、ご病気で亡くなられたという事実がすぐには理解出来ませんでした。 ということで

シュガー・ベイブ「Songs」(1975)

2006年1月号のレコードコレクターズ誌にて「シュガーベイブ」の特集が組まれていたことを契機に、本作はよく聞き直してました。その時、改めてシュガー・ベイブのエバーグリーンな音に感激しました。当時は「30th Anniversary Edition」も発売されましたが、(当時で)30年以上前の作品とは思えない、クオリティの高さ…と感じたものです。 シュガー・ベイブについては今更ここで説明は必要ないと思いますが、ニューミュージックの基礎を築き上げた山下達郎、大貫妙子が在籍してい

佐野元春 「Heart Beat」 (1981)

たまに聴きたくなる佐野元春。つまらない大人にはなりたくない…と自問自答するとき、ついつい聴きたくなります。本作は佐野元春のセカンドアルバム。 佐野さんが商業的に大成功を収めるのは、もう1年、「SOMEDAY」のヒットまで待たなければならないのですが、こちらも負けず劣らずの名盤。この当時は佐野元春バンドであるハートランドのメンバーは固定化されておらず、本作のドラマーは古田たかしではありません。でもその音はブルース・スプリングスティーンのバンド、Eストリートバンドやビリー・ジョエ

寺尾聡「Atmosphere (Reflections2)」(1983)

1983年の日本の歌謡界はいい曲がいっぱい溢れてました。松田聖子を筆頭に、尾崎豊、H2O、あみん…、当時も今もいろいろ聴いていたことは変わりないのですが(笑)。 そしてこの2年前、寺尾聡の「ルビーの指輪」が大ヒットを記録し、あのザ・ベストテンでは12週連続1位という偉業を成し遂げました。私の当時の記憶では、寺尾さんは一発屋というイメージがあったのですが、実はこの1983年に大ヒットしたアルバム「Reflections」の続編のようなアルバムが発表されておりました。 基本的に

今井美樹「fiesta」(1988)

今回ご紹介するのは今井美樹の特別企画アルバム。コレ、実は洋楽カバーアルバムなんです。しかも内容は結構私好みの1枚。 当時は彼女、女優のイメージが強くて、そういった方のアルバムってどうなの?っていう偏見があったのかもしれません。ただ一聴して、大好きなアルバムになりました。学生時代にこのアルバムはホントよく聴いてましたね。実はマイケル・フランクスを知ったのは、このアルバムのお陰なんです(苦笑)。 今井美樹って、当初は女優で売り出していたような気がします。「想い出にかわるまで」な

Mr.Children「Kind of Love」(1992)

おはようございます。いよいよ2021年も終わろうとしてます。 私は昨日が仕事納め…。こちらのnoteへの投稿も明日か明後日を記事納めとしようかなと思ってます。 さてさて、私が初めて聴いたミスチルの楽曲は1993年発表の3rdシングル「Replay」です。とてもシビレましたね~。どこかノスタルジックな甘酸っぱいポップス。それでいてお子様ポップスに終わっていない楽曲とアレンジの良さ。一発で気に入ってしまいました。そして後追いでこのアルバムをすぐに聴きまくりました。 本作は、当

小沢健二「LIFE」(1994)

“オザケン”こと小沢健二ほど、好き嫌いが大きく分かれるアーチストもいないのではないでしょうか? いや、嫌いな方の方が多い筈。しかし私は敢えて言う、オザケンが大好きである。ただし私が当時聴きまくったのは本作のみ。次作のジャズ風な「球体の奏でる音楽」にはがっかりした記憶があります。 叔父に小澤征爾を持つオザケン、華麗なる一族かつ東大卒。私とは全く住む環境も違いますが、私と同い年、かつ生まれた日は私と3日しか違わない。妙に親近感がありました。 そのオザケン、ファーストアルバム「犬