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『阿佐ヶ谷姉妹の のほほん二人暮らし』を読みました

こんばんは、ゆと申します。

大人になってから、すっかりマンガしか読まなくなりました。通勤中に活字読むのがつらくて……。それでもたまに、昔から好きなミステリーとか、エッセイとか読んだりします。


(なんか疲れたなぁ……)と本屋さんをふらふらしていて見つけたのがこちら。


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私が購入したのは下の写真カバー版の方でした。読み終わってからカバー下のオリジナル版にも気付いたのですが、こちらも素敵な雰囲気。


待ち時間や寝る前にちょこちょこ読むのにぴったりなおふたりのエッセイ。

私自身がほとんどテレビを見ないので、肝心のネタは数回しか見たことがないのですが、テレビで見る姿以上に親近感を覚えてしまう、そんなエピソードばかりでした。

たくさんご活躍されているのに、その慎ましやかな暮らしぶりにおふたりの人柄が見て取れます。各エピソードに添えられている写真も微笑ましいものばかりでした。


中でも印象に残ったのは、お姉さんの「自分の分だけのシチュー」というお話。

ミホさんがシチューを作ってさぁ一緒に食べましょうという時に、エリコさんの分をよそってきてくれなかった、というエピソードです。


これは同居経験がある人なら特にあるあるだと思いますが、誰かと一緒にいると「こちらがよしとしてやっている事」を「相手に勝手に求めて勝手に腹を立てたりする」ことが結構あります。使い終わったあとの洗面所のタオルを綺麗にかけたり、自分の分だけじゃなくて相手のお茶も汲んであげたり。

自分が親や周りの人にそうされてきたからといって、それを相手に伝えずに「してもらう」ことを当然のことと思ってしまうんですよね。

でも、パートナーとして同居する人は、違う家で育ってきた赤の他人です。やり方や、習慣が違って当たり前。

「私は次の人が気持ちいいように気を遣っているのに、なんでこの人は何もしてくれないんだろう……」というようなことを思って勝手にイライラしていましたが、話し合いもしてないんだからそりゃ伝わるわけないですよね。

「私はこうしたら暮らしやすいと思うから、あなたもこうしてほしい」というのはハッキリ言わないとダメだなって思います。


ただそれでも、相手からしたら何十年もそんなことはしてこなかったんだから、すぐに改善はされません。

昔はいちいち目くじら立てていたのですが、年を重ねてどうでもよくなってきたのか、それとも幸いなことにお互いに"気にしない閾値"が似ているのか、旦那氏とはそういった"相手のためを思って勝手にやっているマイルール"で喧嘩したことはほぼありません。

話し合って、確かに合理的だと相手も納得してくれたら頑張って習慣づけてもらえばいいし、無理だったら諦める。それでも、自分ばかり損している気は、どうしたってしちゃいますけどね。


エッセイの終わりにあたって、そんな"他人と同居するうえで大切なこと"を思い出させてくれました。


引っ越しの件があって離れ離れになってしまうのかと思いましたが、今もふたり仲良くご近所で暮らされているそう。本当に素敵なおふたりだなぁと思いました。


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