見出し画像

私の家事のサボり方

こんにちは、ゆのまると申します。

今日の本題に入る前に。昨夜、第166回直木賞が発表されました。

受賞したのは今村翔吾さんの『塞王さいおうの楯』、そして米澤穂信さんの『黒牢城』です。米澤先生、本当におめでとうございます!

毎年発表される直木賞・芥川賞ですが、もともと好きな作家さんが受賞するというのは初めての経験でして、いちファンとして、速報が流れるやとても嬉しくなりました。

各紙で解説が書かれるかと思いますが、『黒牢城』は骨太の戦国ミステリ。そして米澤先生といえばまず『氷菓』が挙げられますが、それ以外にもほろ苦く、しっかりと組み立てられた読み応えのある作品がたくさんあります。ぜひ、多くの方に読んでいただきたいですね。

さてさて。

「主に家事を担う人」の仕事を年収に換算するといくらになるか、という議論がいまだにあります。それ自体に興味はないのですが、家事労働にも有給制度が必要だ、と個人的には考えています。


大人二人の我が家で私が担当しているのは、家計管理、掃除、洗濯、買い出し、調理です。お皿洗いは夫、ゴミ出しは一緒に行きます。前職を休職してから、何かお役に立たねばと思い、自然とこの分担になりました。

しかし、私はもともと家事があまり好きではない、というか興味がありません。独身時代も、食事はほとんど外食だったし、「どうしても汚れが気になる」とか「お客さんが来る」などの必要に迫られて、渋々腰を上げる程度でした。なので二人の生活を送っている今でも、「家事イヤ期」がしばしば訪れます。気圧のせいだったり、月のサイクルのせいだったり、理由はまぁ様々です。

私はもともと我慢が嫌いなタイプです。「イヤだなぁ」と思いながら渋々やるよりも、自身の精神衛生ゲームするじかんを優先すべきだと考えています。

そんな私が思いついたのが、「夫、今日は有給をください」とお願いすることでした。とはいえ、家事労働で実際にお金をもらっているわけではないので、これは単なるおままごと。「今日はやるべき家事をせずにゴロゴロします」というおサボり宣言です。

夫自身も、「趣味>生活」な人間です。嫌なことを無理やりされて、私の機嫌が悪くなる方が面倒ということもあるのでしょう。そんな時は、快く「いいよー」と言ってくれます。こうして、手作りの料理と引き換えに、私は大いなる自由時間を手に入れるのです。


ここまでが前提。こうして家事をサボりつつ生活してきた私なのですが、昨日はふと「午後3時から時間給をください」と言ってみたんです。

お夕飯の準備はしたくない。でも洗濯物は溜まってきたし、洗面所の汚れも気になる。これらの妥協点が、「3時まで家事して後は自由にします」だったのです。

そうしたらこれが大正解! 自分の中で制限時間を決めたことで、いつもよりテキパキと取り組むことができました。

「生活って終わりがないんだな」そう思ったのは、お正月に洗濯物を回している時でした。ぼんやりしていても、お腹は空くし服は着ないといけません。今時、家事の外注方法なんていくらでもありますが、それでも洗濯や炊事は欠かせないですし、お休みはあくまで一時的なものであって永久に家事から解放されるわけではありません。

それらが嫌にならないようにするには、時々ブレーキをかけたり、「ここまではやる、それ以外はやらない」と線引きをしたり……そんなうまい付き合い方が必要だなと感じました。


働いていた頃、直属の上司はよく有給を取る人でした。

家族サービスのためだったり、自分の体調管理のためだったりと理由はいろいろでしたが、そのおかげで部下である私達も休みやすい環境ができていました。

私は、休暇や通院のための有給以外にも、たまに時間給を取っていました。終業前の1時間程度です。

その時間で何をしていたかというと、映画を観に行ったり、まだ人の少ないスーパーに寄って帰ったり。与えられた有給休暇のうちの、ほんの1時間。でもその1時間で、ずいぶんとリフレッシュできて気持ちに余裕ができたものです。

小さなお子さんがいる家庭や、ご家族の介護をしている方にとってはなかなか難しいことかもしれません。でも、自分で自分のことができる人と暮らしている方は、家事をする人も仕事をする人も、もっと有給を使うべきだと思っています。そうでなくたって、日本人は働きすぎなんですから。

時に休み、時に頑張り。そうしてメリハリをつけながら、私はこれからも我が家の生活を回していきたいと思っています。


いつもご覧くださり、ありがとうございます。 そしてはじめましての方。ようこそいらっしゃいました! いただいたサポートは、夕食のおかずをちょっぴり豪華にするのに使いたいと思います。 よかったら、またお立ち寄りくださいね。