2年10か月付き合った初めての彼氏にフラれた話
こんにちは。夕霧です。
私夕霧、このnoteで散々書いてきた、2年10か月付き合った同い年の初めての彼氏にフラれました!!!!!!!!!!草。
まあ~こうなるんじゃないかとは思っていたけれども。やっぱりな。って言うのが率直な感想。
私は今年から新社会人になった22歳で、彼は同い年の大学院修士1年生。
2年間の遠距離恋愛を経て、1ヶ月半前にやっと遠距離じゃなくなったところでした。
気になる彼の言い分は、「夕霧ちゃんのこと、好きかどうかわからなくなった」だと。
……ハァ~~~~~~~~???????????????
何それ??????????????
世の中の男、このパターン多すぎるだろ。私の高校時代の友人も、当時付き合っていた遠距離の彼氏から「好きかどうかわからなくなったから距離を置きたい」と言われ、長い間苦しんで結局別れていました。遠距離なのに距離置きたいとかなんなの。マジでなんなの?
でも、私もそれには薄々気が付いていて。
半年前に、「このまま行くと友達みたいになりそう」と言われ、この前には「いつも俺から誘ってるよね。もっと君からも遊びに誘ったりしてほしい」と言われ。
……まあ、その前から、だんだんと彼の気持ちが私から遠ざかっていくのを感じていました。
彼と私では、生まれた場所も、育ってきた環境も、周りにいる人たちも、目指しているものも全然違う。友人や恋人に対する態度だって違うし、過去の経験も全く違う。だからこそ、私はそんな彼が好きだったのに。
雨の土曜日、夕方に彼からLINEが来ました。
「今日、どこかで話せない?」
最近、彼が素っ気なかったり愛情表現が全然なくて寂しかった私は、「話せない?」という表現が引っかかりました。
以前までなら、「会えない?」とかだったのに、わざわざ「話す」という言葉を使うということは、「話」があるんだな。そう思いました。
……あーあ、今日までなんだ。
私の悪い予感は、いつも的中するんですよね。前もそうだった。なんか、虫の知らせっていうんですかね。わかっちゃうの。(彼と会う前にこんなツイートをしていた)
だから、本当は彼と会うのが怖かった。怖くて怖くて、会うまでの1時間半が、途轍もなく長く感じた。なんなら家出る前に泣いた。
待ち合わせの駅に着くと、彼がいつもみたいに気怠そうに立っていました。髪を切っていたので、とりあえずべた褒めした後、夕飯を食べに韓国料理のお店へ。
食事をしながら、仕事の話や最近あった面白かったこと、嬉しかったことを話したり、彼の研究の話も聞いたりしていました。ここまでは至って普通のデートのつもりだった。別れ話じゃないな、良かった。そう思っていました。
しかし、食後、スタバに行こうと言われ。
「……あーあ、ついにか」と諦めがつきました。そりゃそうだよな。話があるから呼び出してるのよな。ご飯食べて解散なわけないよな。
ドリンクを注文して受け取り、向かい合って座りました。最近出た新作のイチゴのやつを二人で頼んで、甘いね、とか言いながら、数分経った頃。
彼が、急に黙りこくって、「いやー……ね、」とか言うので、もうその空気に耐えられなかった私は、「……何か話したかったんでしょ?」と言ってしまいました。
もう、その時の雰囲気は別れ際のカップルでしかなかった。
私、雰囲気を感じ取るのはかなり得意というか、なんかわかっちゃうんですよね。だから、彼が次に言う言葉だって、もうわかってた。
「……僕たち、友達に戻った方がいいと思うんだよね」
あー。だよな。そうだよな。
わかってたよ。ずっと苦しかったから。貴方が私のこと好きじゃないってわかってたし、貴方が私と惰性で付き合ってるっていうのもわかってた。
でも、私は貴方のことが大好きだから、それを認めるのが怖かった。気付かないふりをしていたんだよね。
「……私のこと好きじゃなくなったんでしょ、気付いてたよ」
そう言うと、彼は少し違う、と言いました。
「嫌いになったとかじゃない。君のことはとても大事だし、可愛いと思うし、一緒にいて楽しい。この前一緒に行ったライブも、美術館も、楽しかった。でも……」
しばらく口を噤んだ後、彼は静かに言いました。
「いつからか、君からの『好き』に応えられなくなっていたのが、苦しかった」
涙目でそう言う彼を、「泣きてえのはこっちだよ」と思いながら見つめていました。私は今日まで彼のこと大好きだったし、今でも人として大好きなんだよ。好きかどうかわからないって何?って思っちゃった。
でも、そう言われた瞬間に、ぐっと腑に落ちた感覚がして。
……ああ、やっぱりそうだったんだな。私の感覚は、間違ってなかったんだ、って。
彼が私のことを好きじゃなくなった。それに気が付いていながら、見ないふりをしていたんです。逃げていた、と言った方が正しいかもしれない。
……でも、大好きな人から言われるその言葉ほど、残酷なものはなかった。堪えきれなくなった涙が、一粒、ぽたりと零れました。
いつもの笑顔では、彼のことはもう見られなかった。諦めた顔で、彼の目を見つめました。
「そんな顔させたくなかったから、言えなかった……言ったら絶対に泣かせるって、わかってたから……」
……そっか。彼も、私から注がれる愛情が、プレッシャーになっていたのだろうか。就職も彼の方に来るって決めて、研究室もしんどかったけど「彼も頑張ってるから」って頑張って。
……全部全部、彼のプレッシャーになっていたのかな。
オシャレなスタバの空間には似つかわしくない私たちの雰囲気は、やはり異様だったと思います。二人して耐えきれず、「カラオケ行こ」と3つ隣の駅まで行きました。
カラオケに入って、1時間くらい普通に歌って楽しんでいましたが、私は彼と話がしたくて来たので、次の曲を入れるのをやめました。
「ちょっとお話しようよ」
そう言って、向かい側の席に座った彼を見つめていると、やっぱり言葉が出てこなくて。
「お話できてないじゃん」
そう彼が言うので、もう無理でした。
「話す前に、涙が先に出ちゃうんだよ……」
もう、そう言いながら泣いていました。そうしたら、彼の綺麗な瞳にもどんどん涙が溜まって。
気が付いたら、溢れるように泣いていました。
「俺、夕霧ちゃんのこと『好きだった』はずやのに……」
そう泣きじゃくる彼を、どこか冷静な目で見つめられる自分がいました。なんでお前が泣いてんの?って感じでした。一番泣きたいのは、大好きな人にフラれた私なんですけど。
別れ切り出す方がなんで泣いてんだよ定期。
「好きだった」。彼の気持ちはもう過去になっちゃったんだなあ。
私は現在進行形で、フラれてもなお、貴方のことが大好きでたまらないのに。
……でも、大好きな人に、付き合っているのに、「好き」を返してもらえないことほど、つらいことはなかった。本当は、すごく寂しくて、悲しくて、苦しかった。
彼の気持ちが私から離れていることも、繋ぎ留められなかったことも。
もっと素直になれば良かったんだよなあ。もう遅いけど。
いつしか、私も彼に素直に自分の感情を伝えられなくなっていました。
「君がそばにいることが当たり前になってた。このまま惰性で付き合っても、ダメだと思った。今の僕では君を幸せにはできない」
……本当に悲しかった。そう思われていたことが。
「……私は、貴方がそばにいることが当たり前じゃないって、ずっと思ってた。付き合ったときからずっと。それに、惰性で付き合っているつもりもなかった」
そう、ちゃんと伝えました。
当たり前じゃないんだよ。私は、好きな人と一緒にいられることは、ずっと奇跡みたいなもんだと思って今日まで過ごしてきました。
いつフラれるかも、ダメになるかもわからない。だからこそ、彼のことを大事にしてきたのに。
……でも、彼はそうじゃなかった。
「貴方に幸せにしてもらいたいなんて、そんな自分勝手なこと思ってない。二人で幸せになりたかった」
他人任せの幸せなんて要りません。
私は、一人でも生きていける。でも、その未来に彼がいたら、もっと楽しいだろうな。幸せだろうな。
そう思ってたから。
「……でも、その未来に、今の俺はいられない」
あー。
……私、何してたんだろ。
馬鹿みたいだったな。
わざわざ就職先を彼に近いところにして。人生捧げるつもりで来たのに。
ダメだったんだ。多分、それが彼を余計に苦しめていたんだろうな。
「……私は、貴方から『好き』が感じられないのが、すごく苦しかった。でも、私の『好き』に応えられないのも、きっと苦しかったよね」
二人で子供のように泣きじゃくりながら、彼にそう言いました。
「苦しかった……」
初めて、声を上げて泣いている彼を見たかもしれません。
私よりも泣いていて、寧ろ涙が引っ込んじゃうくらいで。
……でも、そうやって彼を苦しめていたのは、まごうことなき私自身。
あーあ、ダメだな、私。
延々と二人で泣いて、彼は終電を逃しました。
仕方がないので近くの私の家に彼も連れてきて、お腹すいたね、とか言って二人でカップラーメンを食べました。でも全然食べられなくて、残りは彼に押し付けました。
……これでもう最後。もう友達。そう思いながら、恋人ではなくなった彼と、同じ布団に入りました。
でも、眠れるわけなんてなくて。彼の顔を見ていると、虚しさ、悲しさ、寂しさ、悔しさ、よくわからない感情がごちゃごちゃになって、また涙になってしまいました。
「俺、君を泣かすために付き合ったはずじゃなかったのに」
そういう彼も、また泣いてた。
私だって、貴方にそんな顔させたくなかった。
「このままじゃいけないと思った。このまま付き合っても、二人とも幸せになれるのかなって思った」
……そうだよね。私も寂しかったし、彼も苦しんでいた。
いつしか、お互いに本当の気持ちをぶつけられなくなってたんだよな。
そんなんでこれからも楽しくやっていくなんて、無理。つらいだけなんだよ。
また二人で死ぬほど泣いて、気が付いたら泥のように眠っていました。
朝起きて、昨日のは夢だったんじゃないか、そう思いたかった。でも、彼の顔を見たら、「ああ、本当だったんだな」と実感しました。
「僕のことを、もう一度客観的に見てほしい。僕も、君のことをもう一度考えてみるから、少し時間が欲しい」
そんな風に言う彼に、最後くらいは素直になってもいいだろう。そう思いました。
「わかった。私はまた片想いになるけど、私のことまた好きになったら、その時は一緒にいてよ」
本当は、私の未来に彼がいてほしかったし、彼の未来に私もいたかった。
だけど、今の二人じゃ、それは無理だったんだな。
また彼は泣きながら、声を詰まらせながら、私の目を見て言いました。
「時間かかるかもしれないけど、また俺が君のことを好きになったら、一緒にいてくれる?」
「勿論」、そう答えました。
……でも、私だってそんな簡単な人間じゃない。一回フラれた彼のことをいつまで好きでいるかなんてわからないし、次に好きだと思う人に出会うかもしれない。彼は、いつまで私のことを待たせるのだろう。
だから、私はもう次の出会いを探すことにしました。寂しさを埋めたいというよりは、彼を後悔させてやりたくて。
「これからも、一緒にどこか行ったり、食べたりしよう」
そう言われたけど、私にとっても、彼にとってももう友達同士。私は、恋人の貴方とやりたいことや行きたいところがたくさんあったのに。
……もう遅いよ。それを素直に言えなかった私も悪いけど。
いつもなら、一緒に寝る時や朝起きたときにイチャイチャ~からの行為をする流れになるのですが、この日だけは断固拒否しました。だって、もう恋人じゃないから。
「……最後に一回だけする?」
そう聞く彼に、私は言い放ちました。
「セックスって、恋人同士、好き同士でするものでしょ?」
私のこと好きじゃないくせに欲は一丁前にある。そんなの、動物と一緒じゃん。愛のない行為ほど、虚しいものなんてない。
私は、愛を感じられるから、彼からの「好き」を感じられるから、彼との行為も好きだった。でも、もうそこに愛なんてなかった。
彼は、「条件反射で反応しちゃうんだよ、ごめんね」と言っていました。
……あーあ、好きな人から求められるのは嬉しかったんだけどな。
君は私の事もう好きじゃないから、私以外の女の子でも、条件反射で興奮するし反応するんだ。
そう思ったら、急激に気持ちが冷めていくのを感じました。
セフレや都合の良い関係だけにはなりたくないし、彼が「友達に戻ろう」と言ったから私は拒否したまで。普通の友達同士ならそういうことしないから。
「いっぱい苦しんで、後悔すればいいよ。私が寂しかったのとか、苦しんだのと同じくらい。私を失ったことを、たくさん後悔すればいい」
耐えきれず、そう言いました。彼にとって私が当たり前の存在であることがショックだったし、失ってから後悔しても、もう遅いんだよ。
「……やっぱ、君の涙見たら、これで合ってたのかな、って後悔してしまった」
……いいんだよそれで。もう遅いんだから。
たくさん後悔して、たくさん悩んで苦しめばいい。
私という、いつもそばにいた人間を失って、彼の中に占めていた『私』という領域を失って、きっと初めてわかるんだと思う。
彼は、私と付き合う前に半年前に別れた元カノのことを思い出して泣いていた様な未練タラタラ男なので、きっと私を振ったことを後悔するでしょう。いや、絶対に後悔させる。させてみせるから。
なんとか起きた後、遅めの昼ご飯を食べに、回転寿司に行きました。
普通におしゃべりして、共通の好きなアーティストの話をして盛り上がって。普通に楽しいデートみたいだった。
「……俺たち、何が変わったん?」
彼は、多分何気なく言ったんだと思う。
でも、私の中では貴方はもう彼氏じゃない。ただの友達だよ。いや、普通の元の友達でもないかもしれない。
話してる内容も、一緒にご飯を食べるのも、変わんない。だけど、私の気持ちは、昨日と今日では確かに違う。
もう、多分戻らない方がいいんだろうな。
しばらくは会うこともやめるし、連絡もこっちからはとらない。
彼のこと考えるのもやめる。こっちがスパッと切った方が、絶対に後悔させられるから。
回転寿司を出て、街に出て、買い物に付き合ってもらいました。二人であーだこーだ言いながら買い物するのは楽しかったけど、もう彼氏じゃない。恋人じゃない。
手を繋いで歩くことも無いし、恋人同士のように笑いあうことも無い。
彼は、この日常が壊れたことの重大さに、いつ気が付いてくれるでしょうか。それとも、もうそんなことどうでも良くなるのかな。
いつも、私が乗る路線の改札まで見送りに来てくれるのですが、その日も彼は見送ってくれました。
「じゃあ……また何かあったら連絡して」
「うん」
……あーあ。もう戻れないよ。
でも、いいんだ。この恋を糧にして、今日から私はもっと強く生きていく。
「バイバイ」
いつもなら別れ際、「またね」というところを、初めてこの言葉でお別れしました。いつもなら改札が見えなくなる手前のところで振り返るところを、一度も振り返らずに電車のホームに向かいました。
……もういいんだ。
本当に本当に大好きだった。
今までの人生で、こんなに大好きになった人、いなかった。
でも、今日でお別れ。
私は、もう次を捉えています。彼みたいにくよくよしてられない。私のこと好きじゃない人と付き合ってても虚しいだけだったから。
半分彼のために関西に来たけれど、今日からは自分のために生きていきます。せっかく都会に来たんだもの、自由の身になったからには、遊ばないと勿体ないじゃん。
男の恋は名前を付けて保存。
女の恋は上書き保存。
だから、男の方が未練が残る。
そんな言葉を、どこかで目にしたことがありました。確かにそうかもな、なんて思いながら、もう乗りなれた地下鉄に乗り込んで、帰路につきました。
今度は、私のこと大好きで大好きでたまらない人と、私が大好きだと思える人と、一緒にいられるように。
まずは交友関係を広げるところからですね。
私のこともう一度好きになってもらえるように頑張る、と彼には言ったけど、正直もう期待してない。
期待はしない方がいい。この恋で学んだ、生きた知識。
だから、たくさん楽しいことして、彼に後悔させてやります。普通にSNSは繋がってるし、LINEもブロックしてないし。
取り敢えず今週末同期で飲み会があるので、格好のネタ提供ができるのがワクワクでたまらないです。男の子がいても二次会まで行けるの強くね?絶対行く。
noteで彼のこと書いてきて、応援してます、と言ってくださった優しい方もいらっしゃいました。すみません、フラれちった。
でも、たぶん私の方が立ち直りは早いはずなので、ご心配なく。
とりあえず、失恋したし少し残っている彼への未練を断ち切るために、髪を切りに行こうと思います。もう美容室予約したもんね。
彼の好きだったボブヘアーにして、ここからは新しい自分になる。
失恋すると髪を切る、ってかなり理にかなってんだな。ウケる。
とにかく、これからは遊びまくろうと思います。せっかくだし!!
若いうちの時間は有限なので、今遊ばなくてどうする?って感じです。よ~し、高身長イケメン犬系男子捕まえるぞ~~!!!!!!!
というわけで、これからも夕霧をよろしくお願いします。
傷心は飲み会で晴らしてくるね。
では、今回はこのへんで。長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった貴方、ありがとう。
今日の気分は、indigo la Endの『名前は片想い』。バイバイ。
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