23歳、初めてのマッチングアプリで得た気づき
こんにちは。夕霧です。
元彼と別れて8ヶ月ほど。
一人の時間が楽しいのは変わりませんが、周りに彼氏彼女が出来始め、正直ちょっと焦りがあった。
それに、元彼という名の呪縛を解くためにも、新しい恋を見つけたいとは思っていました。
だから、ほぼ勢いでマッチングアプリを入れてみました。
私が登録したのは「with」。
他にもたくさんマッチングアプリはあるものの、知らない人と話して、デートするまで行くなら、安心感はデカい方がいいじゃないですか??
色んなクチコミやら評判やらを加味して、「なんか治安良さそう」という理由で決めました。
登録したらプロフィールを設定していくのですが、めんどくさがりの私はもうここでやる気を削がれる。
自分のいい感じの写真があまりにもないし、自己紹介を考えるのもめんどくさい……
……アレ、もしかしてマッチングアプリ向いてない……???
とりあえず適当にプロフィールを作り、一旦放置しておきました。
そして、暫くした後にアプリを開いてみると、なんといいねが何件か来ているではありませんか……!
意外と来るもんなんだな、と思いながら、気になった人には「ありがとう!」を送ると、無事マッチング成立。
結構簡単にマッチングするもんなんだね、これ。
withの特徴としては、趣味が同じ人、心理テストで同じ傾向の人などがマッチングしやすいようです。
好きなものカードを選んでおくと、同じものが好きな人におすすめされるという仕様。
そのおかげか、好きなアーティストや趣味の人と多くマッチングできました。
お酒が好きとか、美術館が好きとか、ライブが好きとか。
始めて3日くらいで、約10人とマッチング。
年齢的には、同い年の23歳〜少し上の27歳くらいまで。
いいねをくれた方の年齢層は、18歳〜50代の人までいました。すんげえ。
登録してるのは20代が多いのかな?それとも私が20代だから近い年齢の方が表示されやすいアルゴリズムになってるとか?
とりあえず、マッチング成立したらメッセージでやりとりをします。
「初めまして!〇〇っていいます!よろしくお願いします!」みたいな定型文から始まり、相手のプロフィールを見て、「休日は何されてるんですか?」「これ好きなんですね〜!私もです!」って頑張って会話を続けていく。
それを、マッチングした10人と並行して続けていくんですよ。
……正気じゃねえだろ????
私、元々テキストメッセージでのやりとりが苦手なんです。LINEとか、本当に必要なことだけで済ませたいタイプ。
電話もあまり好きではなくて、何も用事ないのにかける意味とは???って思っちゃう。
だから、多分マッチングアプリ向いてないと思うんですよね。
10人と同時並行でやりとりするなんて、もう本当に大変すぎる。
そもそも、LINEも急用でない限りは1日おきくらいで返すのに。
あんまり待たせるのもな……とか思って、数時間に一回はアプリを見るようにしていたのですが、何せ通知が溜まるだけでストレス。
しかも会ったことのない初めましての相手だし、文面のみでなんとか会話を続けるの、私には結構酷でした。
それでも、一人の男性が「もしよければ今週末ランチとかどうですか?」と誘ってくれたので、「まあこれも人生経験や!」とフッ軽女こと私、簡単に承諾。
やっぱ、会ってみないとどんな人かわかんないし。
今までの自分の傾向的にも、近くにいる人(クラスメイト、先生、上司など)に好意を抱きやすいため、会っちゃった方が手っ取り早い(言い方)とは思ったんです。
そんなこんなで、「めんどくせ……」と思いつつテキストメッセージのやりとりを複数人と続けながら、週末を迎えました。
約束していた時間ぴったりにお店に着くと、既に相手の男性は来ていて。
「こんにちは〜ちょっと遅くなってすみません」と私が駆け寄ると、めちゃくちゃ安心したような表情をしていました。
「さっきまで別の女性が夕霧さんかと思ってて……その人も別の人とマッチングアプリで知り合って、待ち合わせしてたらしくて……」
んなことあるんかい。都会恐るべしだな……
別の女性を私と勘違いし、話していたそうです。笑 写真と顔違うな〜って思わなかったんだろうか?
ともかく、無事合流できたのでお店へ。
男性は私より2歳年上の、25歳の方。会計士の卵で、働きながら勉強中なんだとか。
誘ってくれたお店は、アフタヌーンティーなども楽しめるオシャレ〜なレストランでしたが、ランチは割とお得で嬉しかったです。この辺の金銭感覚って大事やない?
男性から結構話をしてくれたので、私は割とウンウンと聞いていました。
自分の話をするのがあまり得意では無いので、有難いではありましたね。
仕事の話や海外旅行の話、趣味の話、好きな本の話など、1時間半くらい喋ってました。
よく喋ってくれるし、私に質問を投げかけてもくれるので「よぉ会話続くな〜」と思っていたら、私への質問リストを用意していたらしい。用意周到すぎるだろ。
男性との会話の中で気になる点、というのも実はいくつかあって。
まず、割と序盤のほうで、「僕、人生で一度はしてみたいことがあって、それが子育てなんですよね」と言われたこと。
マッチングアプリで出会ったからお互いに恋人が欲しい、というのは大前提のはずなんだけど、23歳ワイ、少しだけ身構えてしまった。
その話をされた時、将来結婚を考えているとか、子どもが欲しいとか、私は明確な返答ができなかったです。
「……あれ、私、結婚したいのかな?」って疑問になってしまった。
いつかは結婚できたらいいなとは思うけど、次付き合う人と結婚したいとか、何年以内に結婚したいとかはあんまり具体的にない。
子どもも、絶対に欲しいとかは今は思ってない。
それに、今の自分に子どもを育てられる自信が無い。
「いきなり初対面の女に向かってぶっ込んでくるな……」とは思いつつ、真剣に恋人を探しているのなら、そこの価値観は大事だよなとも思いつつ。
少し考えて、「子ども私も好きです〜!従兄弟の子どもすごく可愛くて!」と、「子どもが欲しい・欲しくない」という明言は避けました。
そこまで考えてマッチングアプリやらなきゃならんのか……と、今の自分がいかに恋愛に対して消極的になっているかがわかった気がしました。
さらに気になった点として、好きな本について話していた時のこと。
私が「ディストピア小説が好き」という話をすると、「ディストピアではないかもしれないけど、僕は夢野久作の『ドグラ・マグラ』読んだことあります」と男性。
私も途中まで読んでいたので、「読むと精神に異常をきたすって言われてますけど、読んでみてどうでした?」と冗談交じりに聞いてみました。
すると、思わぬ返答が。
「……あれ読んだ後から、周りにいる人を『殺してぇな……』って思うようになって……」
……?????
怖すぎん??????
結構ガチな目で話すので、ちょっと怖くなってしまいました。
「高校の時、塾の先生とか殺したいって思ってました」って初対面の相手に言われたら、普通に怖くないですか?いくら精神に異常をきたす小説だろうが、影響受けすぎてるって。
なんか、ちょっと変わってる人なのかな?と思いました。
話は面白いけど、私のタイプの「変わってる人」とはまた種類が違うかも。
その話の印象があまりにも残りすぎて、他の話した内容をあまり覚えていません。笑
とりあえずひたすら喋っては、合間にランチのサラダとパンを齧っていた記憶だけある。
そして、お店を出て即解散しました。
「僕、これから自習室で勉強するんで!じゃ!」と、颯爽と去っていきました。
真面目な人なんだろうな〜とは思いつつ、同時に多分もう会わないかもな〜とも思いました。
やっぱ、会ってみないとわかんないことってあるよな。
そしてその翌日、私はアプリを消しました。笑
あのね、実際にアプリ始めて、男性に会ってみて、気づいたことがあったんだよね。
……私、今本当に恋人が欲しいわけではなかったんだ。
マッチングアプリやってまで彼氏が欲しいと、そこまで思ってなかったんだな。
メッセージのやりとりは面倒だし、会ってデートしても、「こんなふうに好きな人とデートできたらな♡」とは思えなかった。
今の私が一番大事にしたいのって、結局一人の時間と、自分にかけられるお金なんだなって。
一人でしたいこともできることも、沢山あるわけで。
恋人と一緒の方が楽しいこともあるだろうけど、今それを切望しているか?と言われたら、そうではない。
結婚も今はしなくていいし、そもそも憧れるほどの夫婦やカップルが周りにあまりいないせいもあり、今は一人でいたい気分だったのだと、気付かされました。
こんな私が、真剣に恋人を探している男性の時間を奪っていいわけが無い。
片手間で「めんどくせ〜」と思いながらメッセージを返す女、嫌すぎるもん。笑
たとえアプリで出会ったとしても、相手に対して誠実さは持っていたい。
だから、私はアプリを消すことにしました。
多分一週間くらいだったと思う。やり取りしてくれていた男性のみなさん、すんません。
だけど、今、私が一番大事にしたいものを再確認できたし、今はそのために生きたいって思えたから、やって後悔はないです。
人生経験にもなったし、多少は話のネタにもなるでしょうし。
元彼の呪縛を完全に払拭することはできなかったけど、今は結局自分を最優先にしたいから、いい感じに払拭できそうな気はしている。
また本当に恋人が欲しいと思ったら、マッチングアプリをやってみるのは手だなと思いました。
今回の反省としては、マッチング相手が多すぎたことかな。
10人は私にとっては多い。本当に気になった3人くらいと、細々メッセージのやりとりができたら良かったのかな……と思いました。
それか、次こそ街コンに行ってみるというのもアリかもしれません。
いきなり対面で話ができるのは、アプリよりは手っ取り早い。街コン行ってみるかァ〜……
とりあえず、今回のアプリの経験から私が得たものは、自分が今一番大切にしたいのは自分だ、と気づけた事実。実は、結構デカいかもしれない。
恋人がいることが幸せ、独身は寂しいと思っていた、失恋後恋愛脳だった私から、少しは変われたんじゃないのかな。
「彼氏に振られたんです」って言うと憐れまれたり「可哀想に……」って顔をされることが多いけど、今の私はそんなんではなかったみたいです!
ちゃんと、自分だけの「楽しい」を見つけられてるってことですね。
これはこれで良し!今は全力でやりたいことやって、楽しもう。
そしていつか、また恋人が欲しいな〜と思ったら頑張ってみよう。
今は無理して恋人を作らない方がいい気がします。
というわけで、23歳の私が初めてマッチングアプリをやってみたレポでした。
アプリで出会って交際まで行った友人は、凄かったんだな。今度会った時はまた彼氏の惚気話聞いてこよう。
では、今回はこのへんで。
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