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2回目のマッチングアプリをやった結果

こんにちは。夕霧です。

以前、初めてマッチングアプリをやって懲りた話を書きました。
が、同じ失敗を繰り返すのが、人間というもの。

今回は、前回とは違うマッチングアプリに登録してみた結果、また発見があったので備忘録とします。
(前回↓)

前回で懲りたはずのマッチングアプリに、なぜまた登録してしまったかというと、お酒と友人の影響です。
3月の初めに、高校時代の友人達と山梨旅行に行きました。友人との旅行でやることなんて一つ。
そう、酒盛りしながらの恋バナ。(?)

幸い、全員がお酒に強かったので昼からアホほど飲みました。
夜も更けてきた頃、やはり話題は恋愛の話に。
友人の一人が、Tinderで今の彼氏と出会ったという話を聞き、「Tinderから付き合うことが可能なのか……!?」と驚きました。

友人①曰く、「キープくらいならいてもいいんじゃない?私は彼氏と付き合うまでは数人キープしてた」とのことで。
友人②も、現在進行形でキープが2人いるそう。
みんな意外と遊んでるな〜!!

という会話の流れで、何故か私もマッチングアプリを再び入れることになったのでした。
完全なる酔っ払いのノリ。キープが2人いる友人②も、「私もやる〜!」と一緒に入れました。

友人①のすすめで登録したのは「タップル」。
経験上、年齢層が若めで治安も割と良いとのこと。会員数も多いので、マッチしやすいとか。

設定などを3人でキャッキャ言いながらやって、即座にいいねが来たかと思ったらその相手のプロフィールを見て、みんなで吟味大会。
なんならこの時が一番面白かったまである。

単純に彼氏がいない・出会いもない私は、とりあえず前向きにアプリをやってみよう!という気持ちで、旅行から帰った後も、割と真面目にやっていました。

前回からの反省点を活かして、
・同時にやりとりするのは3〜4人
・共通の趣味があって話しやすい
という条件で、マッチング相手を選んでいました。

数人とマッチングし、やりとりしていたものの、相手から連絡が途絶えることがほぼ。
なかなか会話が続かないな〜と思いつつ、やっぱりちょっと面倒だな……とも思っていたので、そこまで気にせずにやっていました。

しかし、ある一人の男性とはやりとりが暫く続きました。
その人は一つ年上の24歳で、好きな音楽の趣味が一致していて、話が合いました。
文面やプロフィール写真からも、穏やかそうな雰囲気が漂う。いいじゃん。

するとある日、その人から「もっと仲良くなりたいので、LINE教えてくれませんか?」とのメッセージが。
アプリの人とLINEを交換したことがなかったので少し怖かったのですが、まあ悪い人ではないようだし……と、承諾しました。

LINEを交換してからは、1日に3往復くらいメッセージのやりとりをするようになりました。
話題は専ら音楽の話や、映画の話。
それでも、私のおすすめした音楽を聴いてくれたり、逆におすすめの映画を教えてくれたりと、感触としてはいい感じで。

「夕霧さんに会ってみたいです……!」というメッセージが来た時も、「いいですよ!」と二つ返事で返信したほど。
やりとりしている時点では、真面目そうで穏やかそう、誠実そうという印象を受けました。

実際に会う約束を取り付け、デートをすることになりました。
待ち合わせの駅で待っていると、写真詐欺もほとんどなく、穏やかそう〜なお兄さんが現れました。

喋り方までなんだかふわふわしていて、ゆるっとした服を着ていたので、なんかふわっとゆるっとした、柔らかな印象。
第一印象としては、割と良かったんじゃないかな。

ランチを食べるためにカフェに入り、小一時間ほどお喋りしました。
男性がコストコに行って買った物の話をしてくれたりとか、共通の話題の音楽とか、料理の話とか。

会話自体は弾んでいたし、退屈では無かったかな。
美味しいランチを食べ終えて、私が美術館好きだという話をしていたので、近くにある美術館に2人で行こうということになりました。

さて、ここからです。
私が今回の備忘録を書くに至った点。

2人で美術館に行き、丁度開催されていた仏像彫刻の展覧会を見ることにしました。
その展覧会は私も気になっていたので、行けて嬉しかったんですが……

展示を見つつ、感想などを話したりしている時でした。
展示されている仏像がどの寺にあったものなのかや、仏像を作った人物が旅した路などが、日本地図に一覧で示されており、それを見ながら話をする我々。

私が、件の友人たちと山梨旅行に行ったことを前のカフェで話していたので、「あ、私がこの前行った山梨にも仏像あるみたいです〜!」と言いました。
すると、彼から返ってきた一言が、こちら。

「山梨ってどこでしたっけ?東北?」

……この瞬間、私、「あ、ダメかも」と思ってしまいました。
山梨は東北ではないが???????
まさか山形と間違えている……?

実は、この前までにも、「なんか会話通じてないかも?」と感じることがちょこちょこあり。
まあ、それはあまり気にするようなレベルではなかったのでスルーしていたのですが、こればかりはちょっと驚いてしまった。

でも、それは顔に出さないのが大人ってもんですよ。私は平静を装いつつ、「山梨は中部ですよ〜!静岡とか長野の隣です!」と言うと、彼は「あ〜!」とか言ってました。

「私がこの前行った山梨は、割と長野寄りだったんですけどね〜。ほぼ長野みたいなもんです」と会話を続けた私に対して、彼は日本地図を指さして、こう言いました。

「長野ってここでしたっけ?」

……違う……!!!!それ、群馬や……!!!!

この瞬間、私の脳内にあったお兄さんのイメージ像が、ガラガラと音を立てて崩れなくなりました。
教養って大事だなあ……と密かに思ったのでした。

その後、何の話をしていても、「この人、山梨を東北だと思ってるし群馬を長野だと思ってる……」と考えてしまい、何も頭に入ってこない。
人の教養程度はそれぞれだとは思うのですが、流石に都道府県把握してないのはちょっと……と思ってしまった。

この様子では、私が仏像を見て「引目鈎鼻感ありますよね〜!」とか、「アルカイックスマイルみたいな柔らかい表情ですね〜!」なんて言っても、多分通じない。
これは知らなくても全然良いけど、流石に都道府県は知っててくれ……!

以前にも書いたことがあるのですが、私、教養のある人が好きなんです。話の引き出しを沢山持っている人。
自分に特段教養があるとは思っていませんが、そうなりたいと思って知識収集や勉強はしているつもり。どんな話や例えに対しても返せるように。
自分の話に説得感と面白みを持たせるために。

だから、残念ながら今回のこの男性は、私のツボには刺さらなかったわけです。
都道府県は一般教養の範囲というかなんというか……

美術館を出た後、微妙に時間が残っていたので、どうしましょうという話になりました。
私は夜に先約が入っていたので、タイムリミットは2時間ほど。

土曜日でどこも混んでいて、座れる場所もあまり無かったのですが、ベンチが丁度よく空いていたので2人で座りました。

なんてことない話をしていたのですが、さっきの出来事がショック(?)で、全然話が入ってこない……!
しかもその会話の途中で突然、手に触れられました。
一瞬ビクッ!!としてしまいましたが、拒むとなんか雰囲気悪くしそうかな……と思い、特に拒むことなく受け入れてしまった。

するとその後、ずっと手を繋ぐことになってしまい……
初対面で手繋ぐんだ。え〜。マジで。

残り時間でウィンドウショッピングをしていた時も、腰に手を回されたり、後ろからくっつかれたりしてちょっとビビりました。
え〜…ちょっとこわい……かも…………

初対面でこんなに距離感バグるもんなんですか?
穏やかで誠実そうなお兄さんの印象は、いつの間にか、距離感バグの都道府県知らない人にすり変わってしまいました。

しかも、腰に手回しながら、「このあとどうする?」ってずっと聞いてくる。
これ……こわいかもしれない……!!!
ワンチャン狙われてる気もしなくもなかった(自意識過剰)ので、残り時間の間の私は「オ茶シマショ!」を言うbotになりました。

結果、とりあえず予定時間で無事解散。
別れ際、「また会おうね」ってハグされたんですけど、初対面ぞ??????
男性慣れしていない私、固まってしまったしドキドキよりも怖いが勝ってしまった。

解散後、「この人はちょっと私のタイプではなかったな……」と思ってしまい、返信する気になれず。
しばらく返信しないでいると、「忙しいですか🥺」と追いLINEが来ましたが、もう会う気ないんだよな……と。

仕方が無いので、「好きな人ができてしまったのでごめんなさい」と一方的に断りました。好きな人ができたのは嘘ですけどね。
それ以来、連絡はなくなりました。
……これでよかったんや。

結局、アプリは疲れてしまいました。
自分のタイプな人と巡り会うとか、気の合う人と巡り会うって、大変なんだね。
今の私には、やっぱり恋人を作るとか探すとか、まだいいや。

それと、私が好きになるタイプが改めてわかった。
それはやはり、教養のある人。

最低限の教養があれば、会話は成り立つと思っていて。
そこに、追加の知識や話の種があると、それが通じて面白かったりする。

一般的に知られてはいるけど日常ではあまり聞かない言葉だったり概念だったりを、サラッと会話の中に紛れ込ませる能力って、意外とみんな持ってたりするもんです。
例えば、年末に実家に帰った時の伯父・父・私の会話。

中年太りが目立ってきた父が「大丈夫、俺霞食ってるから太らないんだよ」と言ったのに対して、私と伯父が「いや仙人じゃねーか!」とツッコミました。
これは、仙人が霞を食うといわれている話を知らないとできないボケ&ツッコミです。

または、とある日の上司との会話。
何もデバッグを張らない状態ではエラーが出るプログラムが、デバッグを張った瞬間にエラーが直るという不思議状態に陥った時(結局私の勘違いだった)、上司が放った一言。

「これ、シュレディンガーのプログラムだね」

これを聞いた私、爆笑。
これは、シュレディンガーの猫という思考実験について知らないとできない例えですね。
シュレディンガーの猫をこういう会話に紛れ込ませてくる上司、強い。

こういうなんてことない会話でも、諺や思考実験、歴史上の出来事等に準えて話す人は、周りにたくさんいます。
私もそうだったりするので、こういう会話が成り立つと楽しい。

たとえその言葉や比喩を知らなくても、何じゃそりゃ!と言ってくれるだけで良かったりする。
知らなくても別におかしくないもん。私もここ最近で知ったことを嬉々として会話で使ったりするし。

「霞を食う」や「シュレディンガーの猫」という言葉自体を知っている人は多いと思いますが、それを会話の中で上手く笑いに変えられるのがすごい。
言うならば、学生時代に授業で習ったことを友達との会話の中で使う、みたいな感じ。

国語の授業で習ったフレーズとか、流行りませんでした?
『少年の日の思い出』の「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」とか、『こころ』の「精神的に向上心のない者はばかだ」とか。

学生時代、こんな会話ばっかりしてきたから、このノリが通じると非常に嬉しい。
だからこそ、自分の知らないことをたくさん知る人に惹かれるのです。

今回のアプリのお兄さんは、穏やかだし趣味も合うし素敵なところもあったけれど、「長期的な関係性を築く」には、多分私とは合わない。
"話が合う人"、というのは大事だと思いました。

多分これ、結局どこかで元彼と比べちゃってるんだよなぁ……
元彼は死ぬほど頭が良くて博識だったので、こういう変なノリの会話でも成り立っていたのですが。

はァ〜〜〜〜……いい加減元彼と他人を比べるのをやめたい、とは思いますが、結局博識な人が好きなのは変わりない。
そこだけは譲れない……キィィィ~~~~~!!!!(心の叫び)

この出来事ですっかり懲りた私、もう酔った勢いでマッチングアプリなんて入れないことを堅く誓いました。
結局、一人でいるのが今は最強なんだもんな……

というわけで、2回目のマッチングアプリで学んだことは、「教養は大事」ということ。
私も知識人になるべく、日頃からアンテナを高く張って生活していきたいものです。

教養は今からでもつけられるから、遅いなんてことはない。
色々と勉強したいことはあるし、現在進行形で勉強に取り組んでいるものもある。大丈夫。

このまま暫くはアプリはやらず、自分磨きを頑張ります……
またやる気が出たらやる……かも……?

長くなったので今回はこの辺で。
それではまた。

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