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4月30日 誕生日におもうこと。

誕生日って、わたしにとって特別なようで、そうでもないような気がする。
たとえばわたしが本当は100歳の老婆で、毎年誕生日の夜の0時になった瞬間、1年分の魔法が解けて歳をとっていく、とかならね、わかるんだけど。

そんなわたしが、なんとなく、思ったこと。

わたしは、わたしの愛するものを、無理しないで愛していこう。ということ。

無敵になれるワンピース
白亜の灯台
遠くから聞こえるさざなみの音
旅先で出会うすべて
美しくて優しい言葉
大好きなひとたち

たくさんあると、両手で持てなくなってしまうから。いっぱいになったときは、ひとつ鞄に入れて。机の引き出しに入れて置いて。
会いたくなったら、また手にとって愛せばいい。

ある日の帰り道、夜。
街灯で影がのびて、わたしは自分が2人になったり3人になったりすることに気づいた。

そのことにひどく、安心した。

わたしは本当によく、迷ってしまうから。でも2人も3人もいる、わたしの気持ちや生き方がまとまらないのは、仕方のないこと。
わたしは迷える限り迷おう。
もう、そう、決めたんだよ。

前に書いたように、誕生日にそこまでのこだわりがないからか、だんだん自分が何歳なのかよくわからなくなってくるね。
年をとることは嫌なことではないけれど、誕生日がくるたび、小さいころ自分が描いていた大人像とのギャップにびっくりしてしまう。心が時間に追いつかなくて困る。

大人ってなんだろう。これはきっと、『バナナはおやつに入るのか』と並ぶ永遠のテーマ。もしかしたら、世の中に大人なんていないのかもしれないなあ。

そんな、27回目の誕生日でした。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ