なぜ自分は恋愛できないのかを悟った時の話
こんにちは。夕霧です。
私は生まれてから今まで、恋というものを殆どしたことがありません。そのせいで彼氏もできませんでした。というか、人を本気で好きになったことがなかったのです。
でも、恋愛することに興味はあるし、なんなら憧れもある。でも、好きな人すらできないんじゃ、それは不可能!!!
なぜ私は恋すらできないのか?今回は、それに気づいた時のことを書いてみようと思います。
仲の良い同学科の男子
大学1年生の前期。私は、ゼミが同じだった同じ学科の男子と仲良くなります。彼は結構変わった人ですが、明るい性格からか友達も多く、話も上手なので普通に仲良くしていました。
しかし、ゼミの休み時間に、みんなで話していた時のことです。
「夕霧さんは彼氏いないの?」と聞かれ、いたことないよ~と返すと、「マジで?なんで?」と言われました。なんで?は私が一番知りたいですが。
そのまま話を続けていると、「夕霧さんって結構カワイイよね」とか、「夕霧さんにはいい人を見つけて幸せになってほしいんだよね」と彼が言ってきました。
……いや、何だこの人?何を言ってるの?何目線?この人は、どういう意図があって、こんなことを言っているんだろう。私もできることならそうしたいけど。その時はそうとしか思いませんでした。
しかし、その後もちょこちょこ電話してきたり、見かけると必ず話しかけてきたりと、なにかと私に構ってくるので、「この人、私に気があるのか?」なんて思い上がった考えをしたこともありました。でも、私は彼のことを仲の良い友人だと認識しているし、向こうも特にそういう空気を見せてきたこともない。……まあ、いいか。考えすぎだな。
そう思っていたら、その年の12月、思わぬ誘いを受けます。
クリスマスデートに誘われる
12月、彼氏がいない私には、クリスマスの予定なんてあるはずもありません。その日は学校だったので、授業が終わったらそのまま家に帰ろうと思っていました。しかし、先ほどの彼から、思いがけない誘いを受けます。
「クリスマスイブに、イルミネーション見に行かない?」
こんな誘いをされるのは初めてだったし、どうせ家で一人暇を持て余すだけなんだから、行ってみてもいいかな……そう思った私は、いいよ、と返事をしました。
そして、クリスマスイブ当日。授業が終わった後、イルミネーションのある公園に向かうため、電車に乗りました。
そして、隣町まで行き、そこからシャトルバスで公園に向かいました。シャトルバス内には、カップルしかいませんでした。当然ですが。
周りから見たら、私たちもカップルに見えるんだろうな……そう考えつつも、隣にいる彼に対して、特にドキドキすることはありませんでした。このあたりから、私は、少しづつ気付き始めます。
公園につくと、先ほどとは比べ物にならないレベルの数のカップルが、幸せそ~に寄り添って歩いているのが見えました。特にカップルでもなんでもない私たちは、そのまま園内に入り、イルミネーションを見始めます。
クリスマスイブに、仲の良い男子と二人で出かける。しかも、綺麗なイルミネーション、穏やかな音楽、周りには、無数のカップル。状況だけ見れば、恋が始まってもおかしくはなさそうです。
暫く園内を散策していると、彼が私に提案をしてきました。
「せっかくだし、俺たちもカップルっぽいことしてみようよ」
なるほど。お互いに恋人がいなくて寂しい身には変わりないから、今日だけでもリア充気分を味わってみてもいいんじゃない?そう解釈した私は、おっけ、と承諾しました。
そして、とりあえず手を繋いでみたのですが、そこで完全に気付きました。
……ぜんっぜんドキドキしない……
彼は見た目はタイプじゃないけど、普通に優しいし面白い人だとは思うのですが、如何せんドキドキしない。恋人繋ぎまでしてるのに。男子と手を繋いだことも、デートをしたこともなかった単純な私は、ときめいてもおかしくないのに。
状況としては最高のはずなのに、どうしてもそんな風には見られない。私が恋愛初心者だからなのか?いや、初心者なら余計にチョロいはずだから、好きになっちゃってもおかしくなさそうだよな……
……まあ、そう考えている時点で、もう無理だということはわかっていました。ちょっとくらい意識するかな、と思っていましたが、それさえできない。友達と手を繋いで歩いている。それ以上の感情はありませんでした。
そして、別れ際。私は電車を乗り換えて帰らなければならなかったので、彼とは駅で解散したのですが、最後に彼が「今日はありがとう」と言って、私の頭をポンポンしてくれました。
漫画やドラマでしか見たことないやつ!と最初は驚いたものの、そこでもやっぱりキュンキュンせず。その瞬間、自分に絶望しました。ときめき力の、圧倒的欠如。
ただの男友達でも、クリスマスイブにイルミネーションを見に行って、手を繋いだり頭ポンポンされたりすれば、ちょっとは恋愛感情が芽生えてもよさそうなものなのに。私は、ドキドキすることすらできなかった。
このことを友人に話したら、「嘘!?」と驚かれました。まあ、そうだよね……私もそう思ったもん……
クリスマスという特殊空間ですら恋の始まりも何も生まなかったんだから、普段学校で勉強してるだけじゃ、そりゃ恋愛できないわけだ……そう、私は悟りました。
異性に対してドキドキしたり、ときめいたりしない。そのせいで、恋がしたくてもできない。友達として出会ってしまった人は、そのまま友達としてしか見られないんだろうな、私は。
その考えに至った時、なぜ自分が今まで人のことを好きになれなかったのか、少しわかった気がしました。理由はもっと他にもあると思いますが。
というわけで、私が「恋愛向いてないかも」、と悟った時の話を書いてみました。難しいですね、人を好きになることって。そんなに上手い事いくもんじゃないですね。
ではでは、今回はこのあたりで。失礼。
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