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【本を読もう ⑦】 ヒトは「いじめ」をやめられない

いじめを脳科学的に解説した本です。


1 学級で仲良くなり、
オキシトシンが分泌される

2 学級の輪を乱す存在が
許せなくなる

3 輪を乱す人に対して
正義の制裁を加える

4 ドーパミンが分泌し、
正義の制裁が快感となる

5 間違ったことをしているのに、
正しいことをしていると思ってしまう。


これがいじめです。

著者の中野信子さんは
次のように言っています。

いじめの始まりは
「間違っている人を正す」
という気持ちから発生します。

「お前は間違っているだろう」
という気持ちで制裁し、
「自分は正しいことをしている」
と感じることで得られる快感があるのです。

快感は理性よりも強いのです!!


さて、
ではいじめを辞めさせるためには
どうすれば良いでしょうか?

残念ながら
本書には書いていません。

回避策はあるのですが、
解決策は書いていないのです。

正確にいうと

いじめの解決策は
「はじめに」
に少し書かれているだけです。

自分が相手を攻撃すると自分が損をする」
というシステムが必要です。

しかし、

現状の学校現場では、
誰も見ていないところで相手を攻撃すれば
自分が損をすることはない。

つまり、
「賢く相手を攻撃したものの勝ち」という
構造ができあがってしまっているのです。


教師として、
とても考えさせられる内容です。

心の教育という言葉も
何だか虚しさを感じてしまいます・・・。


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