短編小説「ぼくはライ」
割引あり
ぼくはライ
はじめまして
僕は、ゆうえんちの実家で住み込みで働いているヨークシャテリアさ
僕の仕事は、ゆうえんちと遊んであげることなんだ
今日は、そんな僕の仕事っぷりを紹介するよ
朝のお仕事
まず、朝起きたらゆうえんちが寝てる部屋に行くんだ
ドアが閉まっているかと思いきや
ゆうえんちは、僕がドアを手でカシャカシャすれば開く程度に緩めに閉めているんだ
どうやら僕に起こしてもらいたくて仕方ないらしい
そうして、ドアを開けたら起こさないようにゆうえんちの顔の側まで行くんだ
ここで、ゆうえんちが仰向けに寝ていたらチャンスなんだ
そっと僕の顎を、ゆうえんちの鼻と口をふさぐようにゆっくりと乗っけるんだ
数秒するとゆうえんちは、口をもごもごさせて僕の顎を揺らして遊びだすんだ
そしたら、もう起きたも同然さ
ゆうえんちは、もごもご遊びに疲れると僕のお尻をもしゃもしゃし始めるんだ
このもしゃもしゃ遊びが起きた証拠なんだ
そして、ゆうえんちの口の上から顎を離すと、ゆうえんちは起き上がるんだ
やれやれだ
そうして、僕は朝起こしてあげるついでに遊んであげてるんだ
午前中のお仕事
次は、午前中の仕事について語ろうじゃないか
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