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お風呂の栓をし忘れてお湯はりを始めた話

「お湯はりを始めます」
「お風呂が沸きました」

我が家のお風呂はボタン一つ押すだけで、軽やかな音楽とともに経過と結果を音声で教えてくれる優れものなのに、どうしてお風呂の栓を忘れた事は一切触れず、そろそろお風呂が沸く頃かなぁというタイミングでエラー音を鳴らし、シレッと「お風呂の栓は閉めましたか?」と聞いてくるのか。

優秀なだけに、こんな些細な所で、なぜ気を利かせてくれないの? と大きくため息を漏らした連休初日。
いや、閉め忘れた自分が悪いのは十二分に分かっているのですが。。。

社会でも、普段からミスの多い人だと「またか」と思われるような些細なミスでも、出来る人ほど「えっ? あの人が・・・」と思われてしまうあの雰囲気と似ている気がします。
あの雰囲気はどうかと思うのですが、浴室にため息を漏らした自分が言えたことではないなと思いました。

使われることなくただ我が家を通過するだけになってしまった水と、それを温めるために起動していた給湯器への申し訳なさが募ります。そして再度お湯はりに費やした10〜15分程の時間も勿体なかったなと。
普段から気づかないうちに無駄にしているものは多いはずなのですが、こんな風にあからさまに見えるとそこそこ凹みます。せめてもの罪滅ぼしに今日のシャワーは気持ち少なめにしました。

人は無意識のうちに、心の天秤を取ろうとするものだなと思います。
良い事が続くと、しばらくは悪い事が続くんじゃないかと思う感覚と同じです。

こんな日常の中に潜む些細な出来事に対しての自分の受け止め方を振り返ると、自分のキャラクターが浮き彫りになります。

小さなことは気にしない大胆で豪快な人間に憧れているのですが、やっぱり自分は小市民のど真ん中を歩く小市民なんだなぁということを実感させられました。

明日もそれなりに頑張ろう。

#日記 #エッセイ #コラム #お風呂の栓 #忘れ #小市民 #頑張ろう

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